【新年のご挨拶】スカニアジャパン新CEO ペール・ランディアン氏に聞く、2022年の振り返りと、来たる2023年への展望
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【新年のご挨拶】スカニアジャパン代表取締役社長 ペール・ランディアン氏に聞く、2022年の振り返りと、来たる2023年への展望

さまざまな出来事があった2022年と、期待に溢れる2023年

いよいよスタートした2023年。最初のGRIFF IN MAGAZINEは、毎年恒例となったスカニアジャパン代表取締役社長へのインタビュー記事にて幕を開けたく思います。GRIFF IN MAGAZINEでは、ペール・ランディアン氏のプロフィールやインタビューをまとめた記事を2022年5月にも公開していますので、そちらもぜひご覧ください。

2022年のスカニアジャパンは、価値ある製品とサービスを提供し、お客様とさらなる発展を目指す 〜スカニアジャパン新しいCEO、ペール・ランディアン氏にインタビュー〜

2022年も、新型コロナウイルス(COVID-19)の影響下にあったわれわれの社会。しかし行動制限も少しずつ解除され、「コロナとの共存」に向けて経済活動も再び活発に動き始めています。日本各地でも、観光地や商業施設・繁華街に人と活気が戻り、今後への明るい見通しも立ってきました。2022年のスカニアジャパンでは、エンジンの装置型式認証試験に不備があり、7月からの約二か月間、一部車両の出荷を停止することとなりました。12月には、国内3店目となる直営店「北九州ディーラー」を開設。2023年以降の同エリアにおける発展に注目が集まっています。

2023年の新年インタビューでは、さまざまな出来事があった2022年の振り返りと、期待に溢れる2023年について、ペール・ランディアン氏にお話を伺うことにしました。

2022年を振り返って

━━2022年における、世界と日本のトラック・バス市場の動向をお聞きしたいと思います。

「私が思うところでは、全体的に景況感が下がっている実感があります。『SCANIA(スカニア)』に関わらず、この反応はどの大型トラック・バスメーカーでも見られるのではないかと思います。主に各種コストの高騰やウクライナ情勢、半導体をはじめとした製造資材の不足による生産の遅れや減少が背景にあります。そのため、大きな需要があるにも関わらず、生産から販売に至るまでのサプライチェーン全体が滞り、とても困難な時期を過ごさねばなりませんでした。その新車供給の遅れによる影響を受け、中古車の価格が上がっています」

2022年におけるスカニアジャパンのチャレンジ

━━2022年のスカニアジャパンでは、どのように新たなアクションやチャレンジに臨まれましたか?

「ご存知の通り、スカニアジャパンでは、エンジン装置型式認証の要件の一部を見落としたために、約二ヵ月に渡り一部の製品の出荷を止めることになりました。本件に関しては、関係者の皆様に多大なるご迷惑をおかけいたしました。私たちはこの事実をしっかりと受け止め、多くのことを学ぶとともに、この反省を生かし業務上のプロセス改善などの活動に繋げることを約束します。その一環として、2023年には組織に対する大きな投資を行います。

そして12月には、3店目の直営店となる北九州ディーラーを開設しました。計画や準備にも時間をかけましたので、無事に開所したことを誇りに思うとともに、今後の展開に期待しています。このようにディーラーネットワークの整備を積極的に進めていくことは『スカニアにとって日本市場はとても大切である』ということの証明とも言えます。わたしたちは、スカニアが提供できる製品・サービス・ビジネスモデルは日本の市場のニーズにも合致しており、日本の物流業界の発展にこれから先も貢献できると考えています。

現在は主にトラック・バス・産業用エンジンを販売していますが、中古車販売やファイナンシャル・サービスなどのビジネスに関して今後どのように展開していくかを、社内で検討しています」

スカニアジャパン直営ディーラーが北九州市にオープン!新エリアでのスカニアの活躍に期待

━━2022年に発表された新しいアプリケーションや、現在発売準備中の車両があれば教えてください。

「まずは、北九州ディーラーの内覧会にも展示した、リジッドトラック・フラットベッド・クレーン付きのP410ですね。そして、2022年5月にパシフィコ横浜で開催された『ジャパントラックショー』では、お客様のご協力により8×4シャーシに架装したレッカー車を展示していただきました。

更に現在私たちが検討を進めているのが、フルトレーラーです。フルトレーラーは、リジッドトラックの後部にトレーラーを連結することで全長を25m(特殊車両通行許可を取得した場合)まで伸ばすことができ、積載量もアップしますので、一度により多くの荷物を運ぶことができます。車両一台当たりの輸送量を増やすということはドライバー不足の解消だけでなく、トンあたりの二酸化炭素の削減など、輸送効率向上に加えて環境負担軽減にも貢献が期待されます」

オペレーションのサポートや、マインドを変えていくイベントなど、ソフト面からのサービスも充実したい

━━続いて、2023に予定されていること、今後進めていきたい計画をお聞かせください。

「製品に関して計画を立てる上で重要なことは、まずお客様のニーズを的確に理解することです。その中で、異なるアプリケーションをご紹介して、その反応を伺うことも大切です。先ほどお話ししたフルトレーラーを例にとってみると、さらに異なる架装を用意し、用途の違うフルトレーラーの需要を模索する、というイメージです。

また、TCO(総保有コスト)について、お客様との意見交換を行っていきたいと考えています。TCOとは、お客様がトラックを導入・維持管理する過程で発生する、トータルコストです。車両価格だけでなく、例えば、燃料費、ドライバー人件費、ファイナンシャルサービスにかかる費用、サービス・リペア、タイヤの交換などから車両の廃棄に至るまで、保有に関わるすべてのコストを含みます。これらの最適化をサポートし、コストを削減することにより、お客様の利益を生むことが、その大きな目的です。

この数年間は対面でのイベントの開催は控えてきましたが、その良さや重要性を理解しています。2023年はお客様とのコミュニケーションを再開し、試乗も含めたお客様向けのイベントを企画しています。

またその他に、環境に配慮した考え方をサポートするイベントも計画しています。例えば二酸化炭素の削減、ドライバーの皆さんと燃費や経済性について考え、持続可能な輸送の実現におけるドライバーの重要性を再確認する機会を作りたいと考えています。持続可能性や環境についてマインドの変化を促せるような内容にしたいです」

日本でサステナビリティを進めるためには、関わる全ての人の協力が必要

━━まだ日本に「サステナビリティ」や「持続可能性」、「SDGs」という言葉がほぼ知られていないような時期から、この分野における日本のリーディングカンパニーであるスカニアジャパンでは、これらの言葉と考え方を、トラック・バス業界や運輸業界、および社会全体に伝えるイベントを積極的に行なってきました。その活動の甲斐もあり、現在ではこの分野でも、持続可能な輸送について語られることが多くなったように感じています。

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その中で2023年も、社会全体がさらにこの流れを進めていくためには、どのような施策や考え方が必要だと思いますか?

「二酸化炭素の削減や、環境に配慮したサステナブルな製品を作ることは、ビジネスの上でとても重要なことですが、私たちはもっとシンプルに考えています。どのようにして現在わたしたちが享受している環境、理想を言うならば、よりよい環境を次の世代に残せるか、ということです。これを実現するためには、メーカー、お客様、関連する制度やルールを定める意思決定機関など、すべての関係者が目標達成に向けて協力し合う必要があります。スカニア製品は低い環境負荷を誇りますが、どれだけ私たちが環境に配慮した製品を送り出しても、それだけでは、目標の削減数値の到達や、持続可能な輸送は実現できないのです。

例えば、制度面でのサポートです。日本でも、電気自動車やハイブリッド車などのエコカーを購入する場合、減税や補助金制度などがあると思います。これにより、二酸化炭素排出量が少ない車両へのシフトが進むでしょう。同時に、インフラの整備も課題にあげられます。例えば、いくら電気自動車の普及を促進する制度が整っていたとしても、充電設備が不足している状況では、意味がありません」

━━近年では、企業イメージ向上にも寄与するために、環境に優しいトラックを積極的に導入する企業も増えてきました。その意味では、省燃費で環境負荷が少ないスカニアには、現在の時流はまさに追い風になっているように感じます。

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「はい。そのためには私たち、そしてスカニア製品をご購入いただくお客様だけでなく、そのお客様に物流を依頼されている荷主企業の皆様との協業も重要だと考えています。私たちが何を求められていて、何を実現すべきか議論を深めていきたいと思います」

大きな志を持って迎えている2023年

━━それでは、ラストの質問です。日本でも、スカニアの知名度が大きく向上し、スカニアのファンも多くなりました。そこでぜひ、GRIFF IN MAGAZINE読者やファンへのメッセージ、そして2023年の展望をお聞かせください。

「私たちはこの2023年を、とても大きな志を持って迎えており、今年も数多くの新しいプランや、サステナビリティにつながる新しい企画をご紹介する予定です。新たに完成した北九州ディーラーへも、ぜひお気軽にお越しください。

そうそう、ホームページ上に、スカニアジャパンの国内販売モデルの詳細が閲覧できる『Scania Digital Showroom (スカニアデジタルショールーム)』を公開しました!ぜひサイトをご覧いただき、皆様のお気に入りの一台を見つけください。そして、スカニアをより身近に感じていただければと思います。」

2023年のスカニアジャパンを、どうぞ楽しみにしていてください」

スカニア デジタルショールーム

Text:遠藤 イヅル
Photos:Masato Yokoyama

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