Scania Japan

GRIFF IN MAGAZINE創刊100号記念!印象的な記事を振り返る その2 〜スカニアの評価・導入効果・スカニア愛 編〜

今回はGRIFF IN MAGAZINE創刊100号記念号の第2弾

スカニアジャパンの公式Webマガジン『グリフィン・マガジン(GRIFF IN MAGAZINE)』は、先日100号を迎えることができました。そこで100号記念のスペシャル対談として、GRIFF IN MAGAZINEの記事を担当する自動車ライター・ジャーナリストの遠藤 イヅル氏、スカニアジャパン 企画開発シニアマネージャーの廣岡 真幸氏、GRIFF IN MAGAZINEでもっとも多く撮影を担当してきた横山 マサト氏が、これまでの印象的な取材や記事を、2回にわけて振り返りました。第2回となる今回は、取材でお聞きしたスカニアの導入効果・スカニアへの評価、そして取材で出会った「スカニアを愛する人々」にフォーカスします。

Photo:Masato Yokoyama

Photo:スカニアジャパン 企画開発シニアマネージャーの廣岡 真幸氏(写真左)と自動車ライター・ジャーナリストの遠藤 イヅル氏(写真右)。(Photo:Masato Yokoyama)

スカニアへの評価を伺うのも、取材の楽しみ

──今回は、実際にスカニアを使われている方々の声からお伺いしたく思います。まずは、ドライバーさんからの感想を教えてください。GRIFF IN MAGAZINEを読むと、ドライバーさんの評判はとても良い、という印象を受けます。

(遠藤)GRIFF IN MAGAZINEでは、ほとんどの取材でドライバーさんからスカニアについての印象や感想をお聞きしていて、ぼくはそれをとても楽しみにしています。スカニアは乗り心地が良く、長距離の運転でもドライバーさんに負担が少なく、パワーがあるため重たい貨物を積んでいても登り坂で苦にならない。リターダーが良く効く、12段AMT「オプティクルーズ」の変速ショックの少なさ、キャブが広く快適、装備が充実していて、各部の質感も高級乗用車のよう、という評価をよくいただいています。

Photo:濱上 英翔

Photo:Scania

(遠藤)とくに興味深いな、と思ったのが、「低速域での微調整がしやすい」という声が多いことです。日本初のタンクトレーラー用スカニアを導入された、株式会社コーエイ様のドライバーさんは、「あと少しだな、と狙ったところに停めやすい」と話されていましたね。スカニアは駆動系がスムーズなので、数センチ単位で動かすような場面でもストレスがない、とのことでした。

Photo:Masato Yokoyama

安全な石油製品輸送に貢献する、日本初のタンクトレーラー用スカニア 〜株式会社コーエイ様〜

Photo:佐藤 大輔

Photo:佐藤 大輔

──GRIFF IN MAGAZINEでは、ドライバーさんから寄せられた感想で「スカニア以外には乗れない」というワードが何回か出てきますよね。

(遠藤)多くのドライバーさんが、たしかにそう語られています。ぼくの知り合いなどから、「GRIFF IN MAGAZINE読んでいるけれど、ほんとうに、あれほどまでにドライバーさんの評判がいいの?」って聞かれることがあるのですが(笑)、これ、誇張ではなく、ほんとうです。取材で思い出すのは、マルコー・トランスポート様のドライバーさんです。この取材は真冬の新潟で、とても寒かったのですが、ドライバーさんからは「自分の部屋のように快適」「スカニアは暖房がしっかり効く」との評価をいただきました。

スカニアの「ドライバーを想う心」が長距離輸送をバックアップする 〜マルコー・トランスポート株式会社様〜

Photo:堤 晋一

スカニアの優れた燃費はコスト削減にもつながる

──カスタマー取材では、経営者の方にスカニア導入の経緯や、効果もお聞きしていますね。

(遠藤)スカニアを採用したほぼすべてのカスタマーが、スカニア導入でいろいろな効果があった、と語られています。コスト面では、スカニアは高出力でありながら燃費にも優れているため、長距離運行を重ねるとその削減効果は大きくなるというお話を、山口県の山岡倉運株式会社様が教えてくださいました。

(廣岡)ちなみに、山岡倉運株式会社様が導入されたスカニア新モデルのリジッドトラックは、日本での第1号車になります。

Photo:Masato Yokoyama

高燃費を誇るスカニアがもたらす、大きなコスト削減効果とは 〜山岡倉運株式会社様〜

Photo:濱上 英翔

(遠藤)こちらのスカニアは、スタッドレスタイヤを履いている状態で4.3〜4.4km/ℓ、という省燃費をマークされたそうです。燃費が4km/ℓと4.5km/ℓのトラックを、山口県と関東エリアでそれぞれ往復させた場合、往復2,000km走ると1回で5,000〜6,000円、月に6往復して10年使うと、360万円の差になる、とおっしゃっていたのを覚えています。同じ車両で5km/ℓ台を達成した凄腕ドライバーさんもいらっしゃいましたね。山口から茨城、福島方面まで行く場合、スカニアなら500ℓの燃料タンクで2500km走るので、基本的には無給油で帰ってこられる、という話には驚きました。

Photo:濱上 英翔

広告塔になるスカニアで、求人問題も解決

──スカニアを導入すると、求人に関する問題が解決する、という記事も多かったと思います。

(遠藤)はい、物流業界では求人に関する悩みがあるかと思いますが、スカニアを導入すると、スカニアに乗りたいというドライバーが集まってくるため、求人ではあまり困っていない、というカスタマーが多いのは驚きでしたね。中でも一番印象的だったのが、大阪の株式会社優輪商事様です。

「ドライバーはカッコいいトラックに乗りたい」のだから、スカニアを走らせるだけで会社の広告になって、自然に人を集めてくれる。新入社員のほとんどが「スカニアに乗りたい」と言って入社して来るので、スカニアは輸入車で多少高価だが、これほどの宣伝効果があるクルマが、この価格で買えるのは素晴らしい、とおっしゃっていました。取材後に知った話では、スカニアのドライバーを選ぶときに「誰にでも平等に乗れる機会を」ということで、「じゃんけん」や「あみだくじ」を使っているというのですから、さらに驚きました(笑)。代表取締役 豊島氏をはじめ従業員のみなさんは若く、SNSを積極的に活用していたことも斬新に感じました。たしかに、この会社なら「入りたい!」って思いますよね。そういうお話をお聞きできるのも、GRIFF IN MAGAZINE取材の面白さです。

スカニアが支える、物流業界に吹く“新しい風” 〜株式会社優輪商事様〜

Photo:安井 宏充

スカニアに情熱を燃やす人たちの “スカニア愛”に感動

──これまでの記事を見ると、「情熱」もひとつのキーワードではないか、と思います。

(遠藤)まさに! そうなのです。これまでの取材で感じたのは、スカニアのカスタマーの多くは、ドライバーや従業員への思いやり、輸送品質に対してこだわりと情熱を持たれています。カスタマーのスカニアへの熱い想いにも、心打たれたことがあります。その中で忘れられないのが、株式会社トランスウェブ様の代表取締役社長・前沢氏のお話ですね。

ドライバーさんの地位を高めるために「パイロット」と呼んでいること、高品質のスカニアで輸送することで運ぶ商品の価値も高まるということ、車体を真っ白にして、積載されるクルマの持つブランドイメージを壊さないようにすること、ロシアを縦断してスカニアを日本に持ってきたことなど、輸送品質をよくするための並々ならぬパッションに感銘を受けました。

(廣岡)トランスウェブ様は、国産車や他の会社では真似ができない領域の輸送サービスを、スカニアとセットで考えてくださっています。スカニアのリアタイヤ径の小ささを生かした超低床トラクターと独自のトレーラー開発や、欧州製トレーラーの輸入によって、これまでなかった新しい輸送形態を生み出しています。

SCANIAが運ぶ、新しい価値と「感動」 〜株式会社トランスウェブ様〜

Photo:Masato Yokoyama

──スカニアを販売するディーラーの方にも、スカニアへの情熱、愛情をお持ちの方がたくさんいらっしゃいました。

(遠藤)スカニアの取材をしていてよかったなあ、と思うのが、買われる方、売られる方、みなさんがスカニアを大好きだということなのです。どのディーラーもみなさん、スカニアへの情熱をお持ちですが、山梨県の藤代自動車様の取材は、特に思い出があります。同社の凄腕サービステクニシャンの堀田氏は、「自分こそスカニア整備のナンバーワン」という自信と情熱で、どんな整備にも寡黙に真摯に対応しており、そのストイックさとプロ意識の高さに感動しました。営業部の大網氏も、憧れだったスカニアが縁で入社された方でした。お二人とも「スカニア愛」が溢れていましたね。この記事では、カメラマンの横山さんの撮ったショットが、まるでCDのジャケットのようだ!と取材チームで話題になりました(笑)。

(廣岡)「ほかで直せなくても、ウチなら直せる」という強い気持ちを感じましたね。

ストイックに技術を探求するサービステクニシャンが目指すのは「スカニア整備の頂点」〜藤代自動車様〜

Photo:Masato Yokoyama

(廣岡)2019年には、全国11ヶ所のディーラーでスカニアを体験できるイベント「スカニアキャラバン」を実施し、大成功を収めることができました。こちらもディーラースタッフのみなさんの情熱があってこそ実現できました。ほんとうに感謝しています。

全国11ヶ所を巡るスカニア試乗会イベント「Scania Caravan 2019」、皮切りとなった第1回佐賀での模様をレポート

Photo:濱上 英翔

(遠藤)そしてぼくはやはり、スカニアジャパンのみなさんが、スカニアを本当に愛している、ということがとても素晴らしいと思うのです。前回でも取り上げたスカニア新モデル試乗会でも、みなさんのスカニア愛を強く感じました。大きなイベントでは、2017年秋の東京モーターショーにスカニアが展示されたことも思い出されます。とても広く洗練されたブースで、クルマも大きいのでとても目立っていました。ブース設置にはかなりご苦労されたのではないでしょうか。

スカニアの新モデル、東京モーターショーでアンヴェール!

Photo:安井 宏充

(廣岡)東京モーターショーに携われたことは、今でも嬉しく思っています。入社してから最大のイベントで、21年ぶりに登場した新モデルのアンヴェールを行うということもあり、東京モーターショーにかける思いはとても強いものでした。注目度も高いことから、どんな展示イメージにしようか、ほかのメーカーとどのように違いを出そうか考えました。そして、ドイツのハノーバーで行われた商用車ショー(IAA)の展示イメージを生かしつつ、日本独自の展示として上に「空」の写真を貼ったのですが、これが効果的でした。開催期間中は、当時のスカニアジャパンのスタッフ全員が交代でブースに立ちました。とても大変でしたが、やりがいがありましたね。

(遠藤)ちなみに東京モーターショーの記事は、当日に会場の片隅で書きました。そして、その日中にアップされていました。GRIFF IN MAGAZINEでの最速記録です(笑)。

まだまだお伝えしたいことがいっぱいのGRIFF IN MAGAZINE

──最後になりますが、101号以降のGRIFF IN MAGAZINEの展開を教えてください。

(廣岡)これから先も、スカニアにとって一番大切な理念である「カスタマーファースト」に沿ってお客様のご紹介を進めていきます。また、スカニアが作る製品や、その機能もお伝えしたいです。私たちと一緒にスカニアを販売してくださるディーラー様のことも、取り上げていきたいですね。さらに今後は、私たちスカニアジャパンのスタッフの「スカニアへの想い」も、記事にしていければいいなと思います。

スカニアには「スカニアウェイ」という考え方があります。世界で共通するスカニアのコアバリューと相違が出ないよう、スカニアジャパンは常日頃から学びながら活動をしています。私たちのスカニアへの想いが製品や提供するサービスに乗り移り、お客様に喜んでいただけるよう、GRIFF IN MAGAZINEでも発信し続けていきます。また、今後さらに議論が進む代替燃料など環境対応について、スカニアジャパンも変化に取り残されないよう、進んでいきたいです。

スウェーデンにあるスカニア本社を訪問、企業理念の「スカニアウェイ」について聞いてきた

Photo:遠藤 イヅル

(遠藤)ぼくもスウェーデンのスカニア本社に訪問しまして、スカニアウェイの概念をお聞きしました。本社に着いた時の感動は、今でもよく覚えています。今後は、世界規模の会社、世界で売られている製品というバリューも、よりお伝えしたいです。ようやく日本でも語られはじめた「サステナビリティ」の概念でも、スカニアとスカニアジャパンは一歩先に進んでいると思いますので、さらにお手伝いができましたら嬉しいです。


Photo:Masato Yokoyama

※換気の良い部屋でインタビューを行い、安全に十分に配慮したうえで取材を行っております。

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Main Photo:Masato Yokoyama /濱上 英翔

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