Scania Japan

GRIFF IN MAGAZINE創刊100号記念!印象的な記事を振り返る その1 〜記憶に残る取材編〜

GRIFF IN MAGAZINEはみなさまに支えられ、ついに創刊から100号を達成

スウェーデンに本社を置く、トラック・バス・産業および船舶用エンジンメーカーの『SCANIA(スカニア)』。その日本法人、スカニアジャパンがお送りする公式Webマガジン『グリフィン・マガジン(GRIFF IN MAGAZINE)』は、2016年3月の創刊以来、スカニアを運用するカスタマー、スカニア製品やサービスの特長、販売や整備を担うディーラーやスタッフのインタビューなどを掲載してきました。

そして先般GRIFF IN MAGAZINEは、読者のみなさまに支えられ、ついに100号を迎えることができました。そこで今回は100号記念としまして、GRIFF IN MAGAZINEでほとんどの記事を担当した自動車ライター・ジャーナリストの遠藤 イヅル氏と、スカニアジャパン 企画開発シニアマネージャーの廣岡 真幸氏、そしてGRIFF IN MAGAZINEの記事でもっとも多く撮影を担当してきた横山 マサト氏を交え、「これまでの印象的な取材や記事を振り返る」スペシャル対談を、2回にわけてお送りすることになりました。 第1回は、スカニア製品の紹介を中心とした「記憶に残る取材編」です。

Photo:スカニアジャパン 企画開発シニアマネージャーの廣岡 真幸氏(写真左)と自動車ライター・ジャーナリストの遠藤イヅル氏(写真右)。

最初の記事は、トラックやバスではなく、雪上車だった!?

──GRIFF IN MAGAZINE創刊100号、おめでとうございます。今回は、これまでに掲載された記事の中から、特に印象深いお話をお聞きしたいと思います。最初の記事は、どのような内容でしたか?

(遠藤)私が最初に担当した記事は、2016年3月掲載の『豪雪地長岡と北欧SCANIAのタッグで生まれた雪上車RIZIN』でした。
スタート記事が、スカニア製品でまず思い浮かぶトラックやバスではなく、産業用エンジンの取材から入ることに、エンジンでも世界的シェアを持つスカニアらしいなと感じました。この取材で、スカニアが得意とする『モジュラーシステム』が採用の大きな決め手になったことを知りました。これは、のちにスカニアのモジュラーシステムの記事を書く上で、モジュール化概念を理解する際の助けとなりました。

──記事を見ると、スキー場での撮影のようです。取材は、大変だったのではありませんか?

(遠藤)「取材場所は新潟県内のスキー場でした。前日夜、近隣に宿泊、早朝から取材を開始しました。RIZINが活躍する姿を撮影するためには、ゲレンデの高い場所のほうが様になるので、カメラマンの横山さんと一緒に歩いて登りました。真冬の2月、しかも夜明け前でとても寒く、斜度が20度ほどもあるゲレンデを歩くのはとてもつらかったです(笑)。でも、登りきったゲレンデから眺めた、あの美しい風景は忘れられません。雪の急坂を難なく登るRIZINの性能の高さと、スカニアエンジンのパワーにも驚きましたね。第1回の取材から、いろいろと圧倒される内容でした(笑)。

(横山)初めて遠藤さんとタッグを組んだ回でした。たしかに登りましたね、ゲレンデ!きつかったですね。

(廣岡)私も、2017年頃にRIZINに同乗する機会がありました。雪上車は、なかなか乗れる車両ではないので嬉しかったです。その時感じたのは、稼働中でも車内がとても静かだったことです。オペレーターさんも、無線の会話がとても楽で快適だと、話されていました。静粛性が高いため、ゲレンデ整備中の異音を聞き分けられることもメリットとのことでしたね。高回転まで回さないので燃費も良いという評判でした。RIZINに関する記事は、その他にも大原鉄工所本社工場様訪問と、RIZINを実際に運用している白馬五竜スキー場の取材記事があります。こちらもぜひご覧ください。

SCANIAエンジンを積む雪上車、RIZINの組み立て現場、大原鉄工所へ

白馬・五竜スキー場にスカニア×大原鉄工所の圧雪車「RIZIN」の活躍を追う

宇部興産のスカニア・ダブルストレーラーの記事は、現在でも大人気

──次に思い出される記事は何ですか?

(遠藤)2016年4月掲載の『SCANIAに託された、宇部興産ダブルストレーラーの未来』です。
ご存知の方も多いかと思うのですが、山口県宇部市の宇部興産様では、宇部市から美祢市のセメント工場までを結ぶ全長31.94kmにも及ぶ『宇部興産専用道路』を所有しています。そしてこの道路を、総重量120tの「ダブルストレーラー」が最高時速70kmで往復しています。その牽引用トラクターに、スカニアが選ばれたので取材に伺いました。

宇部興産様では輸送効率向上のため、トラクターもパワーアップした600馬力クラスに代替えを進めることになりました。しかし国産メーカーには設定がなく、充分なパワーとトルクを持つ『スカニアR580』が選定されたとのことでした。また、それまで走らせていた海外製トラクターでは、海外から直接部品を確保するルートを自社で作っていたので、言葉の壁の問題などがあったそうなのです。でもスカニアなら、日本法人のスカニアジャパンから部品の供給を受けることができます。それも、宇部興産様がスカニアを導入した理由とお聞きしました。

(横山)この時は、2日間かけて取材しましたね。初日は主に専用道路のロケハンとセメント工場の撮影を、2日目に走行シーンの撮影を行いました。宇部興産様のスタッフの方が運転するライトバンに乗せていただき、撮影する場所を決めていったのを覚えています。

(遠藤)通常では入ることができない構内で、スカニアが運用されるエリアの多くを見せていただきました。巨大な伊佐工場のプラント群の威容など、驚きの連続でした。構内にある橋(興産大橋)上での、斜度6度からの、同社が定める厳しい車両テスト(ゼロ発進テスト・ブレーキテスト)の現場に立ち会うこともできました。取材先の規模の大きさ、写真の素晴らしさ、時間をしっかりかけて取材を行ったことなどを含め、とても思い入れのある記事です。

(廣岡)たしかにこの記事は、今でも高い人気がありますね。私も、取材後に訪問した際、こちらのスカニアに同乗したことがあります。ドライバーさんは、スカニアは快適でパワーがあるとおっしゃっていました。積載状態で興産大橋を走る際、スカニアでは「登り切れるかな」という不安やストレスがなくなったそうです。現在ではさらに台数も増え、新モデルもご導入いただいていますので、改めて取材に伺ってみたいですね。

スカニアは鉄道車両、巨大プロペラから風力発電用風車の部材輸送でも活躍

──GRIFF IN MAGAZINEでは、重量物を運ぶためのスカニアがほかにもたくさん登場しています。運んでいる貨物も、路上ではあまり見かけない大きなものばかりでした。

直径10m! 巨大プロペラ輸送に活躍するスカニア〜ナカシマプロペラ株式会社様〜

(遠藤)パワーが豊かなトラクターをカタログに載せ、最適なソリューション提供に長けるスカニアは、重量物輸送に対応するトラクターのジャンルで存在感を発揮しています。私たちも、鉄道車両、船舶、直径10mもある巨大プロペラ、風力発電用風車の支柱やブレードなどを運ぶカスタマーを訪ねました。風車の取材では、風車を建てるために用いる巨大クレーン車のブーム(伸び縮みするアーム)を別に運ぶスカニアもやってきていて、さらに驚きました。

風力発電用風車の巨大な部材を運ぶスカニアを追う 〜株式会社ミック様〜

Photo:YosukeKAMIYAMA

(遠藤)重量物輸送の記事では、巨大な輸送物が運ばれていくプロセスを見せていただいたり、実際にスカニアが働く工事の現地に出向いての取材も多く、思い出深いです。想像以上に大きな部材や車両が用いられている現場で、スカニアが信頼され、採用されていることを感じられました。

(廣岡)スカニアに乗っていただいている重量物輸送のドライバーさんにお話をお聞きすると、運転技術の高さだけでなく、強いパッション、プロドライバーとしての意識の高さにも感動します。最近の取材では、渋谷から秋田の大館まで『青ガエル』を運ばれた世新運輸様のドライバーさんが、長い車両をバックさせるときに窓から顔を出しているシーンが格好よかったですね!

重量物輸送で「スカニアだからこそできること」〜世新建設運輸株式会社〜

Photo:安井 宏充

サーキットを貸し切り! スカニア新モデルの大試乗会 東京モーターショーにも出品

──2018年から、スカニア新モデルの発売が開始されました。GRIFF IN MAGAZINEでは、車両の詳細紹介のほかに、試乗会の記事も公開されています。

(遠藤)カスタマーを招いての試乗会には、私は2回参加しました。最初はトラクターの試乗で、こちらは2018年春に一般財団法人日本自動車研究所(JARI)の「城里テストセンター外周コース」で行われました。トレーラーに建機や荷物が積まれ、車両総重量が約44t〜61tに達する状態で試乗するプログラムなので、ショックのない変速、難なく上り坂を登るパワー、強力に効くリターダーなどを体感できるようになっていました。

スカニア新モデルの試乗会を開催! 重量級車両も難なく走らせ停める性能に驚き!

Photo:YosukeKAMIYAMA

(遠藤)2回目の試乗会は、2018年9月のリジッドトラック発売に合わせ、同年11月に行われました。なんと、岡山県の「岡山国際サーキット」を借り切り、10台のリジッドトラックがコース上に集められたのです。その規模の大きさに感嘆しました。リジッドトラックへの、スカニアジャパンの熱い思いが伝わるようでした。メインストレートを埋めるトラックの姿は、100号の中でも屈指のシーンだと思います。廣岡さん、あのイベントのご手配には、ご苦労があったのでないでしょうか?

スカニアの新モデル“リジッドトラック”試乗会【前編】「パワフルで、快適!」ユーザーの声を聞く

(廣岡)開催するまでは、大変でした。しかし、イベントにお越しくださったみなさんから、喜びの声やいろいろなご意見をお聞きできたのは、とても嬉しく、有り難く思いました。その気持ちが、イベントを準備する際の楽しさのひとつにもなっています。クローズドサーキットの試乗では、路上と違い安全性が高いのも魅力ですね。

(遠藤)スカニアの試乗会では、私もステアリングを握ることができるので嬉しいです(笑)。岡山ではリジッドトラックのスタンダードモデル『P360』を、空荷・10t相当のウェイトを積んだ状態で運転しました。比較的長い時間運転が出来たので、加速力やハンドリング、坂道発進、リターダー、車内の快適性・静粛性の高さをしっかり感じることができました。

スカニア新モデル“リジッドトラック”試乗会【後編】豊かなパワーと高い快適性を実感した試乗インプレッション!

活魚運搬車に冷凍車など、続々とデビューする新しいリジッドトラックに感激

──スカニア新モデルのリジッドトラックといえば、様々な用途に向けた新しいモデルが登場していますね。

(遠藤)リジッドトラックには、活魚運搬車・冷凍車などの新しい仕様のトラックが続々と登場しており、GRIFF IN NAGAZINEでご紹介する機会をいただきました。いずれもスカニアとしては「日本初」のモデルばかりなので、取材時にはとてもワクワクしました。活魚運搬車の取材では、撮影ポイントが神奈川県・三浦半島の漁港というロケーションの素晴らしさ、スカニアと、日本の伝統的な架装である活魚輸送車の違和感ないマッチングに、強く惹かれたことを思い出します。しかも、シャーシに載る水槽部分は、カスタマーである山立水産運輸様の立川社長自らがセンチ単位で図面を引いたフルオーダー設計で、そのこだわりにも感動しました。

日本初!スカニアの活魚運搬車は日本全国、そして海を渡り海外でも走る 〜株式会社 山立水産運輸様〜

サステナブルな輸送のシフトに向けた最適なパートナー〜HAVIサプライチェーン・ソリューションズ・ジャパン合同会社〜

「GRIFF IN MAGAZINE創刊100号記念!印象的な記事を振り返る」の第1回は、『記憶に残る取材編』と題してお送りいたしました。次回は、100号の中から、スカニアを導入したことで起きる変化や効果、ドライバーさんの感想、そしてスカニアを愛する人たちについて思い出深いお話・スタッフの裏話をお届けいたします!

5年・100号に渡る3人の思い出話は、ますます盛り上がりを見せています! 次回はどんな振り返りになるのでしょうか。お楽しみに。

※換気の良い部屋でインタビューを行い、安全に十分に配慮したうえで取材を行っております。

【スカニア新モデル解剖編】21年ぶりのフルモデルチェンジ!気になる細部を徹底チェック!

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Photos:Masato Yokoyama

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