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全国を駆け抜けるSCANIAは、一番の憧れと安心感 〜有限会社西川商運様〜

「クルマ」を良く知るからこそ、スカニアの導入を決めた理由と、ずっと憧れ続けたスカニアに乗ることが叶ったドライバー。愛媛県西予市の西川商運様のお話を伺った。

全国を駆け抜けるSCANIAは、一番の憧れと安心感 〜有限会社西川商運様〜

もしもあなたが自分のクルマ、つまり乗用車を選ぶ時、最も重要視するのはどこでしょう?価格?スタイル?パワー?操縦性?それとも快適性?いや、もちろん重視するのは一つではなく、それらのバランスが最も自分の好みやライフスタイルに最もピタリと来るものを選ぼうと試みることでしょう。

では、もしもあなたが経営者であり、あるいはプロフェッショナルのドライバーであり、業務のために使う“道具”としてのクルマ選びを考えるとしたら、どうでしょう? 愛媛県西予市の西川商運には、その一つの理想形と言える形がありました。そしてそれは、その“道具”を選んで使う側が納得と満足を得られるのみならず、“道具”を開発したり販売したりする側にとって、心から喜ばしく感じられる形でもあったのでした。

スカニア導入の経緯とは

走行距離はトップクラス

ブルーのボディにイエローのグリフィン、そして白いハコには「春夏冬 二升五合」の、「商い、ますます繁盛」を意味する江戸時代から続く洒落た“判じ物”。西川商運の3台の『SCANIA(スカニア)』製トラクターは全て趣きの違った装いに彩られていて、予備車も含めた他の6台のトラクターのうち1台がもうじきスカニアへとバトンタッチ、残りも代替の時期が1台ずつスカニアに替わっていくことになるそうです。

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ブルーの車体に鮮やかなイエローのグリフィン。「春夏冬、二升五合」は「春夏冬=秋がない=商い」、「二升=升升=ますます」、「五合=半升=繁盛」という江戸時代から続く粋な言葉遊び。

西川商運がスタートしたのは1988年の10月。御自身がドライバーだった西川 純一社長が独立し、奥様と二人で開業されました。以来、名産のみかん、ハマチを始めとした魚類など、地元で獲れる様々な食材を中心に、大阪・名古屋・東京といった大都市圏はもちろん、北はそれこそ青森まで、全国津々浦々まで運んでいます。活魚車などは、時として韓国や中国にも出向くことすらあるそうです。1本あたりの走行がかなりの長距離に及ぶことが多く、西川商運を担当するスカニアジャパンの大阪中央ディーラー、セールスマネージャーの北田 健二氏によると「私たちが納入させていただいているお客様の中でも、走行距離はトップクラス」なのだとか。西川社長は「去年入れたクルマ(スカニア)も、もう20万キロぐらい走っています」と笑いながらおっしゃいますが、それは一般的な路線業者さんのほぼ倍ぐらいのペースと言えるでしょう。

なぜ、スカニアなのか?

それ程の距離を走る運送会社として、なぜスカニアを選ばれたのか。その経緯を訊ねてみました。

「昔、日野がスカニアと提携していた時に、導入を考えたことがあったんですけど、アフターサービスのこととか色々なことを考えて、最終的にはやめたんです。でも、ずっと気になってはいたんですよ。それでスカニアジャパンができて仕切り直しになったこともあって、3年前にトラックショーに行くとき、どういうクルマなのかということは解っていましたから、かなり前向きな気持ちで向かったんですよ。私たちは小さい業者だから、自分たちの会社の特色を出したいと考えていたんです。スカニアは見た目もいいですからね」

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西川商運の西川 純一社長。御自身のドライバーとして長年の経験から、クルマを見る目は正確にして論理的です。そこに“好み”という要素が加わって選ばれたのがスカニア、でした。

そうして納入されたトラクターは、期待どおりのクルマだったようです。西川社長は、積載容量の点で使い方が合わないトラックはともかく、牽引するトレーラー次第である程度の自由度を保てるトラクターは全て、順次スカニアに切り替えていくことを決意されました。4台目が納入される直前の取材時で、3年前に納入された最初のスカニアは50万キロを超えています。

「だからあちこちのクルマを見てきましたし、スカニアを含めて日本に入っている輸入車が全部揃っていた時期もありましたけど、スカニアが一番熟成されているように思うんですよ。3年使ってみて、他のメーカーのクルマと較べて目立った故障がない。だから修理らしい修理もない。最初にスカニアを入れたとき、周りの同業者から『九州とか、遠いところで壊れたらどうするんですか?』って言われたけど、全く問題はなかったですね。今のスカニアは信頼性もかなり高いと思います。うちのように長い距離を走るのには合っています。それにスカニアは営業さんが熱心ですよね。クルマのこともよく知っているし、こっちのこともよく考えてくれる。そういう人柄のようなものも大切ですよね」

とは言え、スカニアは他のブランドのクルマと比較して高価だと言われがちです。その辺りはどうお考えなのでしょうか。

「価格は確かに高いですね。でも、スカニアは実燃費がいいんですよ。他のメーカーもカタログの数値はいいんですけど、実際に使ってみるとそれとは結構違うことが多いんです。それにさっきも言ったようにスカニアは壊れない。だからランニングコストがいいんです。それから他のメーカーだとオプションになっている付けたいものを付けると総額がかなり高くなるけど、スカニアにはそういうものがだいたい最初から付いているから、総合的に考えると決して高くはないと思いますね」

と、ここまでは経営者としての視点です。が、西川社長は元々ずっとドライバーをして走ってきた方でした。

トラクターはトルクが決め手

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「今もトラクターに乗るのは好きなんですよ。運転の上手、下手の差がはっきりと出て、奥が深いですからね。だから当然スカニアにもたまに乗るわけですけど、別の北欧のクルマとは考え方が違うのか、スカニアはもっとドッシリと重量感があって、安定している感じがする。私はスカニアのそこが好きですね。ブレーキも、たぶん一番いいんじゃないかな。エンジンもいいですよ。音が静かだし、パワーもトルクもしっかり出ていて、1ランク上のクルマに乗っているような感じがある。他にパワーの数値がもっと高いクルマはあるけど、トルクはスカニアが一番。実際に使うとよく解るんですけど、トラックとかトラクターに本当に必要なのは、トルクですからね。チカラがあるから走らせていて楽なんです。トランスミッションもよくできていて、荷物を満載した状態で登り坂に差し掛かると、手動で切り替えなければ失速しちゃうクルマもあるけど、スカニアはオートにした状態でそのまま登っていきますよ」

御自身で走らせてみて性能そのものに納得されたことが、これから全車をスカニアに切り替えていく決心を強めたことは想像に難くありません。

憧れのスカニアに乗って

気持ち、仕事にゆとりが持てる

「ドライバーは皆、スカニアに乗りたがりますね。長距離を走って楽なことが解っているんですよ。彼もその一人で……」

と、西川社長が紹介してくださったのは、入社15年という高橋 美登氏。以前スカニア導入の話が浮上したときに、西川社長に頭を下げて「乗らせてください。憧れていたんです」とお願いしたのだとか。ただ、残念ながら高橋さんは担当するクルマの代替のタイミングではなく、そのときには機会を逸してしまいました。けれど現在、高橋さんはスカニアのドライバーです。晴れてスカニアを担当することになって、何か変わったことはあったでしょうか?

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「スカニアに乗れることが決まってからも、カタログをずっと眺めたりしていました」とおっしゃる高橋ドライバー。クルマに対する興味も強く、「いずれは他のスカニアにも乗ってみたいです」とのことでした。

「すべてに『ゆとり』が持てるようになりましたね。仕事の内容にしても、気持ちの上でも。疲れないんですよ。シートがいい、サスペンションがいい、クルマの動きがしっかりしていて身体にかかる負担が少ない、キャビンの中で休む時にとても快適。オートクルーズも相当いいです。例えばみかんを20トン積んだ状態で、大洲インターから出発してオートクルーズをオンにすると、高松から橋を渡るジャンクションと岡山側のジャンクションでスイッチを切るぐらいで、それ以外は東京までアクセルを踏まないでいいです。レーダーで前のクルマとの車間距離をかなりしっかり把握してくれるから、車間が詰まったら勝手に減速してくれて、開いたら勝手に加速してくれる。前のクルマを上手く追尾する感じで走ってくれるんです。必要なのはハンドルとウインカーと、もしものときのブレーキの準備だけです。だから長距離もとても楽なんですよ」

身体にかかる負担が減ることが安全性の面でとても大きな意味を持つことは充分に理解できます。それ以外ではいかがでしょう?

安心感を与えてくれるスカニアエンジン

「ブレーキの効きは、これまで乗ってきたクルマとは全然違いますね。エンジンの力も充分にあって、その力をトランスミッションが自然に変速させながらしっかり繋いでいく感じです。手動で切り替える必要がほとんどないから、そういう面でも楽ですね。タイヤが大きい分ハンドルが重い気もしますけど、それが安心感を感じさせてくれるんだと思います。バンパーが低いから段差には少し気を使いますけど、それが空力面で貢献していることも解ります。とてもいいクルマですよ。他のクルマに興味がないわけじゃないですけど、これまで徐々に徐々にいいクルマに乗らせてもらってきて、スカニアにもいろいろランクもあるので、スカニアの中の他のモデルにも乗ってみたいっていう気持ちはありますね」

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高橋ドライバーは、スタイリングについてもこんな風に語ってくださった。

「カタログとかをしょっちゅう見ていた頃から、デザインもいいな、と思っていました。やっぱり目立つみたいで、高速道路のパーキングエリアで、他のドライバー達から写真を撮られたりもします。関心は高いですね」

その言葉を引き取って、西川社長はこんな風におっしゃいました。

「全国のドライバーたちの一番の憧れは、スカニアだと思いますよ。今はまだ数も多くないから、余計に皆、乗ってみたいんでしょうね。皆、意識していると思います。今、スカニアを選ぶユーザーというのは、クルマを知っている人。詳しいはずですよ。私もそういうクルマが好きなユーザーにスカニアを預けたい。熱心でクルマを熟知してくれるようなドライバーじゃないと……」

クルマのことを良く分かっている人だからこそ

社長のお宝、クラシックカーの存在

その後、撮影のために事務所から外に出て、西川社長と高橋ドライバーをカメラマンが撮影している間に、スカニアジャパンの北田氏にもお話を伺った。

全国を駆け抜けるSCANIAは、一番の憧れと安心感 〜有限会社西川商運様〜

向かって右から、高橋ドライバー、西川社長、そしてスカニアジャパン大阪中央ディーラーのセールスマネージャー、北田 健二氏。

「もちろんクルマの品質が安定していて、性能面でも確かだという前提はあるわけですけど、私がクルマのそういうところをクドクドと説明することはあまりなくて、社長はクルマのことを本当によく解っていらっしゃる。私はお客様の立場ではなかなか知り得ない新しい情報ををお伝えすることと、信頼して任されているステッカーデザインを考えるぐらい。すべてを解ったうえでスカニアを選んでくださっているんですよ。とても幸せなことですよね。何しろ社長は本当にクルマがお好きで……」

と教えてくださったのは、西川社長のお宝。2台のクラシックカーの存在でした。1台はダイハツの1960年式PL7型でしょうか、いわゆるオート3輪です。もう1台は1971年式の日産スカイライン2ドア・ハードトップ2000GT、いわゆる“箱スカ”のKGC10型です。2台のマニアックなクルマはどちらも可動状態であるのはもちろん、隅々までメンテナンスが行き届いていて、素晴らしいコンディションにあります。当たり前のように普通に走りますし、西川社長はこれらのクルマをドライブしてクラシックカーのイベントに出向くこともあるそうです。好きだからこそ愛情を傾けていることは、訊ねるまでもなく理解できます。

全国を駆け抜けるSCANIAは、一番の憧れと安心感 〜有限会社西川商運様〜

スカニアの奥には西川社長のお宝、ダイハツのオート3輪とスカイラインGT。どちらも素晴らしいコンディションに保たれています。オート3輪のボディに手書き風の白文字で「西川商運」と描かれていたのが微笑みを誘います。

なるほど、と線が1本に繋がったような気がしました。スカニアは“道具”のクルマとして経営者でありドライバーでもある西川社長を満足させられる存在ではありますが、同時に好きだからこそ選び、自分の会社で活躍させていきたいと思わせることにできる魅力を持っている、という側面もあったのでしょう。

もちろん“道具”のクルマと“趣味”のクルマは、存在意義が異なります。けれど、プロフェッショナルであればあるほど、そしてクルマ好きであればあるほど、クルマ選びに妥協をしたくはないものです。その両側面から、おそらくスカニアは選ばれ、今後も長く付き合っていくと公言までされているのです。

スカニアの仕事に従事する人達にとって、それは大きな勲章といえるのかも知れません。

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Text:嶋田 智之
Photos:YosukeKAMIYAMA

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