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燃費良好で疲れが少なく、安全性も高いスカニアは看板車両としても最適 〜株式会社ウイングエキスプレス様〜

空港を起点に運輸・倉庫業務を行う、株式会社ウイングエキスプレス

2022年4月現在、12台が運用される株式会社ウイングエキスプレスのスカニア。取材日はそのうちの7台が揃った。

「そういえば最近、『SCANIA(スカニア)』をよく見かけるようになった」と思う読者は多いかもしれない。かくいう筆者も、高速道路や街中で、スカニアが走るシーンとの遭遇が増えたと感じている。そしてその多くを占めるのが、運転台(キャブ)と荷台が直結した「リジッドトラック」だ。輸入車ながらも日本トレクス製のウイングボディを架装することで国内市場での使い勝手を追求し、さらにスカニアの美点である高性能・高い快適性・優れた省燃費性能・洗練されたデザインを備えていることで、近年導入が急速に拡大。しかも、複数台導入を行う企業も増えている。今回取材に訪れた株式会社ウイングエキスプレスも、2022年4月現在12台のスカニアを保有している。

関西国際空港を沖合に持つ大阪府泉佐野市の海沿いに本社を構える株式会社ウイングエキスプレス。国際空港近隣などに8事業所を有し、運輸・倉庫・アウトソーシング事業を行なっている。

株式会社ウイングエキスプレスは、輸入貨物に対して通関業務代行・倉庫保管管理〜国内輸送までの流れを効率的に行う、国際貨物のエキスパート企業だ。豊富な海外輸出入へのノウハウを生かし、国際便(主に航空。一部船舶)で国内に運ばれてきた貨物を集荷し目的地まで配送する運輸事業、保有する空調設備付き倉庫・一般倉庫・危険物倉庫を活用した倉庫事業、通関書類代行・梱包包装・入荷役・入出庫作業等の代行を行うアウトソーシング事業を“TOTAL LOGISTICS SOLUTION”で展開するほか、一般貨物の取り扱いも行う。

国際貨物輸送を得意としているため、本社は大阪府泉佐野市のりんくうエリアに、全国にある事業所の多くは関西・羽田・成田・中部・福岡の各国際空港近隣に置く。創業は1989年。当初は大阪空港(伊丹)近隣に事業所があったが、関西国際空港の開業とともに現住所に移転した。2022年4月現在で約110台の車両を持ち、そのうち本社には約60台が在籍する。本社では、近畿圏を中心に担当するほか、西は九州まで足を伸ばして配送を行っている。

株式会社ウイングエキスプレスで活躍するスカニアは、全12台

本社には、同社のスカニア12台のうち7台を保有する。取材日には全車が集合した。2017年に旧モデルスカニア「R410」のリジッドトラック(保冷ウイング車)を3台導入したことがはじまりだ。この際ウイングボディ部分には、3台とも異なったグラフィックが施された。

こちらが、ウイングエキスプレスが導入した最初のスカニア3台のうちのひとつ。旧モデルの「R410」リジッドトラックで、保冷ウイング車である。清々しい青空の背景に、オレンジ色のコーポレートマークがまぶしいグラフィックを採用。キャブの色と抜群のマッチングを魅せる。

3台の旧モデルスカニア「R410」のうち、ダークブルー地にスカニアの象徴グリフィン、そしてウイングエキスプレスのコーポレートマークが配されていたが、このカラーデザインが、同社におけるスカニア車の標準デコレーションとなった。続いて導入された4台目以降は現行モデルの投入が続き、取材時点においては本社では5台の現行モデルが在籍。いずれも、ドライウイング車である。内訳は、「R410」スリーパーキャブが1台、ディキャブが2台、「G360」ディキャブが2台だ。並ぶとRシリーズとGシリーズのキャブ高さの違いがわかり、興味深い。

旧モデルの3台は、それぞれにグラフィックが異なる。右側の「R410」が採用したデザインは、以降に導入されたスカニアの標準デコレーションとなった。

本社で運用している7台のスカニアは、現行モデル5台(R410が3台、G360が2台)、旧モデル2台という陣容。現行モデルは、ドライウイング車である。また成田営業所ではP360を3台使用。ウイング車ラインナップの全キャブモデルを運用している。なお同社でウイングボディにもグラフィックを施すのは、スカニアのみが対象。

低回転・高トルクエンジン省燃費を、高次元で両立するスカニアの完成ウイング車

ここで改めて、スカニアのリジッドトラックをご紹介したい。スカニアジャパンが2018年から発売を開始したリジッドトラックは、日本国内における大型トラックの代表形態のひとつ「大型ウイングボディ」を架装した「完成ウイング車」として販売している。スカニアの優秀性を備えたスタンダードモデル「Pシリーズ」、快適性・利便性・高級感をバランスよく持ったミドルレンジの「Gシリーズ」、上位モデルとして豊富な装備と高級な内装を誇る「Rシリーズ」と、9.29ℓ 5気筒360hp、12.74ℓ 6気筒410hpディーゼルターボエンジンを用途に応じて組み合わせることができる。

P、G、R、Sという4つのシリーズを展開するスカニア現行モデルの中で、中堅クラスとして充実した装備とバランスを誇るのがGシリーズだ。ウイングエキスプレスの「G360」では、最大限の積載容量(荷室内全長9,600mm)を確保する「デイキャブ」を採用している。ベッド幅は540mmあり、快適に休憩できる。ルーフは「ノーマルルーフ」で、室内高は1,800mm。広々とした室内空間を実現している。

スカニアの完成ウイング車では、国産メーカーの完成ウイング車の多くが採用する低床4軸車と異なり、3軸車を採用している。4軸車に比べ軸数が少ないことによる小回り性の向上や部品点数やタイヤ数が少ないことなどによるメンテナンスコスト削減というメリットがある。また従来の3軸車では荷室の床面が高くなる傾向があるが、スカニアの完成ウイング車では、低床4軸車と同等の荷室内高さ2,600mmを確保、フルエアサスペンションを採用することにより、ドライバー、貨物への衝撃も少ない。広いホイールベース間を利用し、計500ℓの燃料タンクの設置も可能としている(一般的には、低床4軸車の燃料タンク容量は400ℓ)。

看板車として導入されたスカニア

12台のスカニアを、短期間で積極的に導入したウイングエキスプレス。その理由を、株式会社ウイングエキスプレス 代表取締役社長 竹内 弘行氏と、代表取締役副社長 河本 孝氏に、伺うことにした。

(竹内氏)「スカニアは、本社で7台、成田空港営業所で5台を運行しています。最初は2017年に、スカニアを3台入れました。リジッドトラックの冷凍ウイング車です。ちょうどその時期、募集をしても乗務員がなかなか集まらなかったこともあり、輸入トラックのスカニアを『看板車』として選んだことが導入のきっかけです。運用を始めると、お客様から『すごいね、このトラック!』『グラフィックきれいだね!』などとたくさんのお声をかけていただきました。予想よりも反響が大きかったですね。社内では、ドライバーから『スカニアに乗りたい!』という声があがり、モチベーションアップにつながりました」

株式会社ウイングエキスプレス 代表取締役社長 竹内 弘行氏。

──取材を長く続けておりますと、「スカニアで届けてもらうと、商品の価値があがったように感じる」とお客様から高評価をいただいた、という話を多くお聞きします。では続いて、3台入れられた後、続々と導入された理由を教えてください。

「その理由は、まずスカニアのスタイル、デザインの良さにあります。純粋に『カッコイイ』んですね。そして、欧州生まれのスカニアは安全性も優れていますので、弊社では安全性の側面からもスカニアを選んだ経緯があります。運用してみましたところ、お客様や乗務員からの評判も良いことから、4台目以降の導入が続々と決まりました。スカニアのグラフィックのデザインはすべて統一しています。スカニアで運んでほしい、というご指定をお客様からいただくこともあり、総合的に考えますと、導入の効果は大きく、価値もおおいにあると思っています」

──スカニアで高い評価を得ているポイントに、「省燃費」があります。実際に運用されてみて、実績はいかがでしょうか。

(河本氏)「はい、同クラスの国産車と比べても0.5〜0.8km/ℓほど燃費が良いです。多くの車両が長距離運行しているので、この数字は大きなコスト効果をもたらします」

株式会社ウイングエキスプレス 代表取締役副社長 河本 孝氏(右)も、スカニア導入の有効性を熱く語ってくださった。

スカニアは快適で、長時間の乗務でも疲労が少ない

続いて、取材日に集まっていただいた同社スカニアドライバーにお話を伺うことができた。そこで、ドライバーとしてもっとも長くスカニアに乗られている羽田野 勲氏を中心に、スカニアに乗って気づいたこと、好ましいと思ったことを教えていただいた。

「関西国際空港に到着した航空貨物をスカニアで日本各地に輸送しています。一度に長距離を運転することもありますが、乗り心地が良いので、長距離を乗っていても疲れが少ないです。エンジン回転数が低いのに高トルクがあって、車内が静かなのも、疲れにくい理由だと思います。内装の質感も高く、快適性も高いですね。それでいて燃費も良いです。一度スカニアに乗ると、他のメーカーのクルマには戻れないです。キャブが堅牢で、守られている感も強いです。」

取材時にお越しいただいた、5人のスカニアドライバー。左から羽田野 勲氏、鈴木 彰文氏、延生 信二氏、鈴木 洋文氏、そして奥野 佑嗣氏である。

市場に浸透しつつある「スカニアの価値」

近年急速に拡大した、トラックによる荷物の取扱量は、新型コロナウイルス流行の影響もあり、さらに増加傾向を見せている。しかし一方では、人手不足や労働条件の厳しさ、運賃の価格競争、ドライバーの高齢化など、多くの課題も指摘されている。その中で必要なのは、より安全・確実に貨物を輸送するという、運輸業にとって重要な基本的事項だけではなく、「お客様に選ばれる理由を考え続ける」という、プラスアルファの価値提供ではないだろうか。

また、今回も過去の取材でもスカニアに乗務するドライバーほぼ全員から、運転の快適さや疲れの少なさで高い評価を受けていることからも、労働環境の改善にスカニアは大きく寄与しているのではないかと思う。そして、これまでもGRIFF IN MAGAZINEで幾度かお知らせしてきたように、スカニアは求人対策のひとつとしても注目されている。洗練さと迫力を兼ね備えた美しいデザインのスカニアを街中で見かける機会が増えたのは、「スカニアの価値」が大型トラック市場と運輸業界に大きく浸透してきた証なのかもしれない。

看板車として走り始めた株式会社ウイングエキスプレスのスカニアも、今や同社の象徴的存在に成長した。そして今後も引き続き、積極的にスカニアの導入を推進していくという。美しいダークブルーの車体・グラフィックを持ったスカニアの、さらなる活躍に期待したい。

深みのあるダークブルーの車体が、春の柔らかな日差しに映える。手前の2台が「G360」で、最高出力360hp(269kW)/1,900r/min、最大トルク1,700Nm(1,000-1,300r/min)を発生する「DC09」型9.29ℓ直5ディーゼルターボエンジンを搭載する。

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取材でのハイライトとなった、スカニア7台の集合写真。その迫力と美しさをあますことなく伝えたく、こちらでも2枚ほど掲載したい。

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ドライバーさんのカットを、別アングルから。

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取材では恒例となった、ラストの記念撮影。お忙しい中、ご協力いただき誠にありがとうございました!

Text:遠藤 イヅル
Photos:佐藤 大輔

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