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着々と活躍の場を増やしている、北の大地のスカニア〜株式会社武藤興業運輸様・K.DASH TRANS株式会社様〜

北欧を思わせる北海道で、次々と走り始めているスカニア

スウェーデンのセーデルテリエに本社を持つ、世界的なトラック・バス・産業用エンジンメーカーの『SCANIA(スカニア)』。日本では、2010年に設立された日本法人のスカニアジャパンによって輸入販売が行われており、その姿を目にする機会も増えてきた。

ディーラーネットワークも日本各地へと広がっており、スカニアが得意としているトレーラー牽引用のトラクターのほか、ウイングボディの完成リジッドトラック・コンクリートポンプ車・橋梁点検車・林業用トラック・活魚運搬車などの特装車両・二階建てバスなどが、次々と活躍の場を増やしているのは既報の通りである。

2019年2月には、「株式会社滝川自工」が北海道初のスカニアディーラーになり、北の大地にもスカニアが上陸を開始。広大で美しい風景がどこか北欧を思わせる北海道で、続々とスカニアが走り始めている。そこでこの記事では、最近新たにスカニアを導入した道内2つの企業と、活躍するスカニアの勇姿をご紹介したい。

今回ご紹介する2社のひとつが、北海道北広島市の「株式会社武藤興業運輸」

もう1社が、こちらも北海道北広島市にある「K.DASH TRANS株式会社」

濃紺のボディが美しい、株式会社武藤興業運輸のスカニア

深みがある美しいブルー・メタリックカラーをまとう、株式会社武藤興業運輸のスカニア。全高が高く、3軸で車体自体も大きなR650が2台揃うと、その迫力はかなりのものだ。濃紺・赤・白は、まさにスカニアのエンブレムに使われているカラー。取材チームはスカニアを見慣れているはずなのに、スカニアの優れたデザインと、塗装や仕様の違いが見せる新たなスカニアの魅力に、毎回ハッとさせられる。

1社目は、取材場所となった滝川自工北広島工場にほど近い、北広島市大曲地区に本社を置く「株式会社武藤興業運輸」だ。1978年に創業した同社は、トレーラーや10tトラックなど26台を運用し、道内全域に向けて主に重量物を運んでいる。2020年秋に導入された2台のスカニアは、エンブレムを連想させる深い青で塗られており、ウインドウディフレクターに描かれたスカニアの象徴・グリフィンとともに、エレガントな雰囲気をも感じさせる。

同社が導入したスカニアは、Rシリーズの「R650 6×4」トラクター。650という数字は最高出力を意味し、R650には16.4ℓのV8「DC16」エンジンを搭載する。

ウインドウディフレクターに描かれた、色違いのグリフィンがポイントだ。キャブ裏の工具箱も、板金塗装やトラックのボディ架装も可能とする滝川自工が自製している。

パワーがありドライバーへの負担が少ないスカニアは、重量物輸送に最適

美しく仕上げられたスカニアを走らせる武藤興業運輸。代表取締役社長である武藤 潤氏は、スカニアを導入した経緯や理由について次のように語ってくださった。

「国産メーカーを含め、新しい車両を購入する際には、いつもいろいろと検討します。その中で、エンジンにパワーがあり、長距離の運転でも疲れにくくドライバーに負担が少ないスカニアは、道内で片道数百キロに及ぶ重量物輸送を行うことがある弊社には、大きな魅力でした。燃費にも優れ、経費削減につながることも期待できました。また、デザインが良くてインパクトもあるスカニアなら、会社のイメージアップや宣伝にもつながると考えました。いつも車両のメンテナンスをお願いしている滝川自工さんがスカニアの扱いを始めたということも、導入を決めた大きな理由です。滝川さんなら、もし何かトラブルが起きたとしても、道内のどこでもきっとすぐに駆けつけてくれますものね(笑)」

スカニアの前で笑顔を見せる、株式会社武藤興業運輸運 代表取締役社長 武藤 潤氏。

スカニアには、ドライバー思いの設計を感じる

同社でスカニアのステアリングを握る2人のドライバー、十役 信弘氏(左)と今崎 仁氏(右)。重量物を載せていても効きが良いリターダーに驚いたとのこと。「一度乗ってしまうと、他のトラックに戻れないですね」

武藤氏へのインタビューに続いて、スカニアを乗務する同社ドライバーの十役 信弘氏と今崎 仁氏にも、スカニアの魅力をお聞きした。

「パワーがあります。重機を積んだ時に、出だしから感じられますね。上り坂でもグーッっと登っていきます。R650のトルクはすごいですね。以前のトラックより上り坂で速度が落ちないので、目的地への往復の時間が短くなりました。ギアの切り替えも自然で、ちょうどいい段を選んでくれます。車内はとても静かで、ストレスがありません。装備も豊富で、内装は乗用車のようです。車内外に収納が多く、スッキリ片付きます。キャブの高さがあるので車内での着替えも可能で、ベッドも広いです。快適な部屋のよう。カーテンを閉め切っていると、車内は真っ暗になってしまうのですが、スカニアにはルーフハッチがあるので、そこから光が入るのもいいですね。いろいろな部分に、ドライバー思いの設計を感じます」

お話の中で、特に印象的だったのは、次の感想だった。

「車内で休む時には、ドアに掛けるカーテンが必要なのですが、国産車だと使わないときも垂れ下がったままなので、ドアを閉めるとカーテンが挟まってしまうのです。でも、スカニアにはドア後部にカーテンを収められる小さな収納があるので、カーテンをドアに挟みません。小さなことですが、『いいなあ』と思います」

センスよいカラーリングで魅せる、K.DASH TRANS株式会社のスカニア

K.DASH TRANS株式会社の2台は、「R450 4×2」(左)と、V8エンジンを搭載した「R520 4×2(右)」で、どちらもリアが1軸のトラクターだ。R520のキャブ後面に描かれているのは、V8エンジンのシリンダーをモチーフにしたイラスト。

今回ご紹介するもう1社は、こちらも北広島市に本社があり、「あらゆるものを道内全域に運ぶ」という「K.DASH TRANS株式会社」である。同社にやってきたスカニアは、「R450」と「R520」の2台で、どちらも後輪が1 軸の「4×2」トラクターだ。メタリックグレー系の2トーンを引き締めるホワイトラインのカラーリングは、風格と迫力を併せ持つスカニアのイメージによく似合っている。特にR520は、キャブサイドにV8のロゴを、背面にはV型エンジンのシリンダー配置をモチーフにしたイラストが入れられているほか、海外から取り寄せたというスカニア用のデコレーションパーツが散りばめられている。派手すぎず、落ち着きすぎない全体のトーンに、カスタムセンスの良さと「スカニアへの愛」をうかがわせる。

「R520 4×2」は、スカニアジャパン10周年で限定発売された特別仕様で、キャブサイドのV8ロゴも限定車のキットに含まれる。

注目すべきは、K.DASH TRANSのR520は「V8エンジン」+「4×2」という組み合わせになっていること。日本のスカニアラインナップでは、通常のV8エンジン搭載モデルでは、リアが2軸の「6×4」しか設定がないが、この特別仕様車のみ「V8+リア1軸」というモデルになっており、日本ではかなりの希少車だ。K.DASH TRANS株式会社 代表取締役 川井 浩一氏こだわりの仕様でもある。

社名の脇には、スウェーデンと日本の国旗をモチーフにしたイラストも貼られている。

K.DASH TRANSのトラクターに連結されていた、平床アオリ付き3軸トレーラー。最大積載量は27tで、トラクターを含めた全長は18mに達する。トラクター同様、美しく塗装されている。

K.DASH TRANS株式会社のスカニアは、凝ったカラーリングとデコレーションで魅せる

取材日、自らそのR520に乗って来られた川井氏は、K.DASH TRANSがスカニアを導入した経緯についてお話ししてくださった。2019年2月に滝川自工で開催された「Scania Caravan 2019」で、「スカニアを買います」と宣言されていたほど、スカニアに大きな興味を示されていた。

「スカニアは、2020年の春にR450を、秋にR520を入れました。私は、元々スカニアが欲しかったのですが、当時、北海道にはスカニアを売るディーラーがありませんでした。そこでその時は、他の輸入トラックを買いました。GRIFF IN MAGAZINEでも書かれていたとおり(笑)、スカニアキャラバンで『スカニアを買います』って言ってしまったので、買わざるを得ないことになってしまって(笑)。お世話になっていた滝川自工さんがスカニアディーラーになったことも大きな理由ですね。国産車、他の輸入車と比べても、スカニアはとても乗りやすいです。エンジン音も静かで、内装は、どのメーカーよりも仕上げがいいです」

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「R520 4×2」のドライバーでもある、K.DASH TRANS株式会社 代表取締役 川井 浩一氏。スカニアが大好きな川井氏は、『スカニアに乗りたいので会社を作った』という冗談も。「注目度が高く、会社の宣伝にもなります」

スムーズな発進、よく効くリターダー、そして快適な車内

K.DASH TRANS株式会社のドライバー、尾崎 渉氏。スカニアについて「車内が広く、とてもリラックスして運転できる」と語ってくださった。

もう一台のスカニア、R450のステアリングを握るK.DASH TRANSのドライバー、尾崎 渉氏にもスカニアに乗務した際に感じた美点や印象をお聞きした。

「今まで乗った車両と、まず乗り心地が違いますね。とても良いです。長距離を乗ると、今まで乗っていた国産車に比べると疲れにくいです。トルクが低回転から出るので、スムーズに発進します。変速ショックもないので、ギクシャクしないですね。ギアの変速タイミングもスムーズで、しかも早いです。アップダウンがある道も、ステアリングのスイッチにあるオートクルーズやダウンヒル機能で走ることもできます。止まる時は、ほぼリターダーだけで減速して、ブレーキは最後に少しだけ使うだけです。

キャブが大きいので立って着替えができるのも嬉しいです。運転席の周辺も広く、ゆったりとリラックスして運転できます。フロントガラスも遠いので、圧迫感がありません。収納も、国産車の倍はあると思います。天井のルーフハッチも、換気に役立ちます。それと、他のドライバーからも声をかけてもらえます。目立ちますものね(笑)」

北海道初のスカニアディーラー、株式会社滝川自工

本社と工場を北海道札幌市白石区に、西区と北広島市に工場を持つ株式会社滝川自工。社内にはスカニア愛に溢れたスタッフが多く、スカニアの歴史や製品ラインナップ、整備についての研究も行われている。今回の取材は、「Scania Caravan 2019」で訪れた際と同じく、同社北広島工場で行われた。

この記事の締めくくりは、今回取材した2社のスカニアを納入し、コーディネートや取材の場所までご提供いただいたスカニアディーラー、株式会社滝川自工についてご紹介したい。GRIFF IN MAGAZINEでは幾度も社名が登場しており、本マガジンの熱心な読者なら、ご存知の人も多いことだろう。滝川自工は1947年に創業し、1968年に現社名に変更したとても歴史ある企業で、軽自動車から大型トラック、特装車・建機まで様々な車両の整備・修理・点検・車検などに対応。その確かな技術で、国内外の主要架装メーカー・建設機械の指定工場に認定されており、札幌近郊のみならず道内各地の運輸会社からも絶大な信頼を寄せられている。

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滝川自工では、軽自動車から普通車、小型〜大型トラック・トレーラー、バスだけでなく、荷台の架装、タンクローリーの修繕やクレーン車・建機の修理などにも幅広く対応する。

滝川自工北広島工場(北海道北広島市)は、同社が持つ3工場で一番大きく、敷地面積は約1万坪にも及ぶ。同社ではタンクローリーの修理も得意としており、北海道初のタンクトレーラー牽引用スカニアを導入した「株式会社北海道エネライン」のスカニアとタンクトレーラーも、滝川自工によって架装と納入が行われた。

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北海道での、さらなるスカニアの活躍に期待

厳しい北欧の冬と、商用車にも安全性・信頼性・長距離移動での快適性を求める欧州大陸で鍛えられたスカニア。広大かつ寒い期間が長い北海道は、雄大な景色を含め、スカニアのふるさとスウェーデンを感じさせる。スカニアは北海道によく似合うのだ。

今後も、地域に信頼されるスカニアディーラー・滝川自工によって、スカニアはますますその台数を増やしていくに違いない。その時には、どんなスカニアが見られるのだろうか。次回北海道を訪れた際は実際、冬季にスカニアを運用した感想も聞けたらいいなと思う。

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滝川自工の工場内に置かれていた、スカニア純正オイルのドラム缶。スカニアファンなら空き缶を持ち帰って、自宅やガレージに飾りたくなるほどにカッコいい。ドラム缶自体のデザインも、日本のそれとは異なっていて、ただ置いてあるだけで絵になる。

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武藤興業運輸のR650。スカニアの象徴・V8エンジンは、低回転から発生する3300Nm(950-1350r/min)という豊かな最大トルクにより、数十tの重さを積んだトレーラーをも難なく引き出す。

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K.DASH TRANSの平床アオリ付き3軸トレーラーを別角度から。細かなデコレーションが施されていることがわかる。

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取材を終え、滝川自工北広島工場から出て行く武藤興業運輸とK.DASH TRANSのスカニア。公道で見ると、さらにその威容に驚かされる。こうして並べて見ると、カラーリングによる印象の変化や、企業ごとの特徴が出ていてとても興味深い。

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Text:遠藤 イヅル
Photos:濱上 英翔

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