INTERVIEW

九州エリア初!佐賀県佐賀市に新しいSCANIAディーラーが誕生

九州エリア初となるスカニアディーラー「モトシマ」

世界規模でトラック・バス・産業用エンジンの販売を行うスウェーデンの『SCANIA(スカニア)』。その日本法人で2010年6月に設立されたスカニアジャパンは、全国各地に整備工場、販売代理店・協力ディーラー、協力整備工場の拡充を行い、販売・サービスネットワークの強化を図っている。そしてこのたび九州エリアにも初のスカニアディーラー「モトシマ」が誕生。2017年1月28日(土)に佐賀県佐賀市の株式会社モトシマ本社でオープニングイベントとなる内覧会が開催された。当日は1月としては暖かい好天に恵まれ、会場となったモトシマ本社には数多くのお客様が訪れてスカニア製品を見て、触って、そして試乗を行い、その品質の高さや優れたデザインを確認されていた。そこで今回は笑顔がいっぱい溢れた内覧会の模様をお届けしたい。

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佐賀市の中心部に近いエリアに本社を構え、自動車販売・整備・携帯電話販売などを手がける株式会社モトシマ。車検・点検などで取り扱うトラックは約1万3千台にも達する。

ディーラーオープン記念の内覧会を開催

オープン当日は株式会社モトシマの本社の本社屋向かいにスカニアジャパンのデモカーが計2台、高知から駆けつけてくださったスカニアユーザーである、アサヒ物流様所有のトラクターの合計3台が展示された。広い敷地ながらも巨大なスカニアの車体は存在感たっぷりだった。トラック・バスを数多く取り扱う同社は運送会社のユーザーもとても多いため、この日もたくさんのお客様がご来場、スカニアについて熱心に各部のチェックをしたり、運転席に座って使い勝手や操作感や視界を確認したり、スカニアジャパンのスタッフに質問を行っていた。内覧会では試乗も可能だったが、さすがトラックを日常扱われている方々だけあって、多くの方がトラクターを颯爽と運転して会場から試乗に出かけて行く姿が見られた。

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佐賀県佐賀市に新たにオープンしたスカニアディーラー「モトシマ」の内覧会は、多くのお客様で賑わった。

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内覧会では試乗も可能だったこともあり、来場された方の多くがスカニアのステアリングを握り、その性能や乗り心地を確認した。

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日常でトラックを扱うドライバーや運送会社の方々は、スカニアの各部ディティールや機能性に興味津々。

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さすがプロの方々だけあって実際の実務での使い勝手などへのチェックを怠らないのが印象的だった。

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オープニングイベントに合わせ、高知県で110台以上の車両を運用するアサヒ物流が所有するスカニアのトラクターも来場。

創業1947年 地域に根ざした自動車の総合サービス企業、モトシマ

 株式会社モトシマは1947(昭和22)年に創業し、今年で70周年を迎える歴史ある企業である。乗用車はもちろんのこと、トラック・バス・大型特殊車、建設機械など「車輪が付いていれば何でも」と言えるほどに多種多様な車両の車検・点検・整備に対応できる民間車検、特定自主検査工場を持つほか、佐賀県内に5店舗の携帯電話ショップを経営する。車両の点検・整備の取扱量では九州北部エリアでも屈指の規模を誇りあらゆる車両に対応出来る経験豊富なメカニックを擁し、平成27年には年間約45,000件の入庫に対応している。
 創業当時は木炭バスの整備などを行っていたが、昭和30年頃から国内大手トラックメーカーの佐賀県の指定工場になり、ここで現在に至る大型トラック・バスに関する技術バックボーンを得たのち、昭和50年代には相次いで鳥栖営業所と北部営業所(佐賀市)を開設。近年では1992(平成4)年に東営業所(佐賀市)の開設、そして1994(平成6)年に佐賀県初の携帯電話のショップをオープンしている。長年にわたって地域密着形の経営を心がけており、その長い歴史から取引先ユーザーの経営者も2代、3代目に移行しているという。
 工場を見学させていただいたところ、佐賀市営バスや警察車両、ロードスイーパーやロードローラーなどの道路維持作業用車両、ショベルカーなどの建設機械も敷地で整備待ちもしくは入庫していることに気がついた。本社工場の諸岡 一浩氏にお話を伺ったところ、通常では公共のバスは自社工場で整備・点検を行っているが、佐賀市営バスは同社が担当しているとのこと。このような公共サービス、公的機関の車両を任せられるということは、必然的に信頼性が高いという何よりの証拠だろう。
 また、ロードローラーのような特殊な設計が行われていて整備・点検・修理に専門的な知識が要求される車両は、特殊車両の製作メーカーが指定の専門的な工場や特殊車両専門の工場でそれを行うことが多いが、株式会社モトシマでは、なんとこうした道路維持作業用車両、建設機械なども含めすべて対応が出来るという。敷地内の車両のバリエーションの多さに納得出来たと同時に、同社の持つノウハウの多さと歴史の長さを感じることが出来た。

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九州北部エリアでは大きなトラック・バス取り扱い拠点となるモトシマ本社。一般企業のトラック・バスのみならず警察や市営バス、道路維持作業用車両なども入庫するのが特長だが、こうした公共サービスの車両を整備する工場は、公的機関から「信頼性が高い」というお墨付きを得ていることになる。

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2年ほど前に建設した新工場。年間で約1万3千台という膨大な台数のトラック・バスの整備点検を行うだけあって、規模も大きい。天井高は10mで、リフトでトラック・バスを持ち上げても余裕の空間が残る。

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新工場に併設された大型塗装ブース。環境に配慮し、塗装の飛沫は空気の力で床のスリットに吸い込まれてから外部に輩出される。整備工場が大型トラック・バスに対応する塗装ブースを持っていることは珍しいのではないだろうか。

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株式会社モトシマではもちろんトラック・バスだけでなく乗用車の点検・整備も行う。同社が平成27年度に取り扱った車両はなんと45,635台にのぼる。

「ひとつの選択肢」としてのスカニアの導入

これほどの大きな規模を誇る同社がスカニアを取り扱うディーラーになることを決定した経緯について、株式会社モトシマ 常務執行役員 本島 誠之氏にお話を伺うことが出来た。東京に出て銀行に勤められてから佐賀に戻って同社の経営に参画されているという、自動車整備工場の役員としては珍しい経歴をお持ちの本島氏は柔らかな物腰をお持ちの方だったが、お話される内容はユーザー(お客様)を思う強い信念に貫かれており、とても心に残るものだった。

「スカニアに関しましては以前より存じ上げておりました。少しずつ目にする機会が増え、周囲の方が買い始めて参りまして、どこで売っているのだろう?と思った時に、スカニアジャパン様とつながりのある方にお会い出来まして。そこからトントン拍子にお話が進み、スカニアのディーラーになることが出来ました。私たちは『受けた依頼は断らない』という思いを持ってビジネスを行っています。また、お客様に最適なサービスやクルマを提供することを大切にしており、求められたご要望にいかにフィットするかを考えます。お客様のご要望は様々ですが、今回スカニアの販売を開始したことで、スカニアというトラックが “フィットする”お客様におすすめすることも可能になりましたので、私たちとしましては『お客様が満足するための選択肢が増えた』と考えております。『プレミアムブランド』としてもご採用いただけばと思います。」

全国内メーカーと他社海外メーカーのトラックを新車で販売することも可能な同社で、スカニアは製品の魅力と価値を理解されるお客様への「価値ある新しい選択肢」であると考えておられるのだ。スカニア製品の特長が活きるお客様におすすめしたい、という考え方は、どんなお客様へも対応する、という同社のポリシーにしっかりと則っている。

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元銀行マンという意外な肩書きを持つ株式会社モトシマ 常務執行役員 本島誠之氏。社員を大切に考え、お客様に最適なサービスを提供したいというお話に姿勢に取材陣もとても感銘した。柔らかな物腰の本島氏だが、経営ビジョンの意思は明確で、力強い。

そして、本島氏は社員への思いも語ってくださった。
「私たちの会社はおかげさまで今年創業70周年を迎えます。これもひとえに素晴らしいお客様と良い社員に恵まれたからだと思っております。そのこともあって、私たちは社員をとても大事にしています。人手不足や高齢化が叫ばれるこの業界ですが、当社の社員の平均年齢は32歳で、工場長も42歳です。辞めてから戻ったカムバック社員が7名もいます。いったん外へ出て、私たちの会社に戻ってくれた社員は、ほんとうに良く働いてくれます。入社の選考も学歴、整備士免許の有無を問いません。」

たしかに本社で働くメカニックたちはみな若く、明るい。真剣な表情で作業を黙々とこなしているが、話しかけると気さくな笑顔を返してくれる。2年ほど前に新たに設けられた新工場を拝見したが、こちらも作業環境の改善に重点が置かれていて、車体の下に潜り込んで行う必要があったトランスミッションや足回りの作業の負担を軽くするために、大人が立って床下の作業を対応出来るピットが設置されているなど、随所に工夫が見られる。

また、前述のように膨大な車両の種類を取り扱うことに関しては、マニュアルをしっかり守ることと、OJTによる現場経験と技術継承によって対応しているという。スゴイと感じたのは、例えば「重機専門」などの専属スタッフがいないということだ。どんな車種も各メカニックが対応出来るのは同社の大きな強みだろう。

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社員を大切に考える社風は、整備工場の作業環境にも見られる。これは車両の下に設けられたピットで、かがまないで立ってトランスミッションの整備が可能となっている。通常は床下に潜り込んで行うか、リフトで持ち上げたとしても完全に立つことはなかなか難しい。

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平均年齢32歳という若いスタッフたちはみな明るい。人手不足や高齢化が懸念される整備士だが、同社では常に先を見て若いスタッフの育成に力を注いでいる。

本島氏がいくつか話してくださった中に、同社を象徴するエピソードがあったので、ご紹介したい。
「九州内のあるエリアから、外国製トラックを販売してほしいという依頼が来たことがありまして。ただ、その場所は佐賀県からとても遠いのです。整備や点検、修理のご対応がとても難しくなってしまいます。私たちは売った以上は最後までメンテナンスを担当したいのです。先ほど私たちは依頼を断らないとお話ししましたが、この際は、売った後にそのクルマのメンテナンスを行うことが困難であることからお客様にご迷惑をおかけしたくないと考え、販売をお断りいたしました。」
売れるなら売ってしまおう、ということをせず、面倒を見られなければお断りする。その姿勢に、株式会社モトシマの持つ「ユーザーを大切に思う気持ち」が詰まっているように感じた。同社が長く発展して来たのも、このように常にユーザー目線で経営を考え、そして家族のように社員を大切にする同社の優しさや情熱があるからなのだろう。

スカニア製品こそ、長距離ドライバーに乗ってほしい

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株式会社モトシマがスカニアディーラーになる橋渡しを行った、スカニアジャパン株式会社 リテール事業部 西日本セールス 中野安雄氏(右)。長距離をこなすトラックだからこそ、運転時の疲労が少ないスカニアを積極的に紹介していきたいと語る。

今回本島氏へのインタビューにご同席いただいたスカニアジャパン株式会社 リテール事業部 西日本セールス 中野安雄氏は、九州北部エリアのトラックドライバーが日本で一番長距離を走っている、と教えてくださった。
「九州北部エリアのトラックは、運用距離が日本一なのです。東京に運ぶだけでなく、東北、北海道に行くこともあります。そうなると、往復の距離は簡単に数千kmに達します。東京ですと片道1000km以上ありますが、それを週に2回こなしますので年間の走行距離は20万kmに達します。数千kmの走行を一回だけなら私たちもなんとか可能ですが、彼らはそれを何度もするのですから、長距離での疲れ方が少ないということは、回数を重ね、時間が経ったときに実感として『疲れない性能』に気がついていただけると思います。」

本島氏も、スカニアについてこのように評価をしてくださった。
「キャビンの居住性が素晴らしいです。長距離ドライバーにとってキャビンは家のようなものです。よく考えられて設計されていると思います。乗り心地もいいですね。」

中野氏は、少しでも疲れが少なくなることで多くのドライバーが楽になるので、まさにこのような長距離ドライバーにこそスカニアに乗っていただきたい、と熱く語った。中野氏のようにほんとうにトラックが好きでスカニアを愛し、ユーザーの声に真摯に対応するスタッフがいるスカニアジャパンと、ユーザー想いで暖かく情熱溢れる株式会社モトシマが新しいスカニアディーラーとしてタッグを組んだことで、スカニアの製品はさらに多くのユーザーに歓びや感動を与えてくれると確信した。
熱く優しい気持を持ち続ける同社のこれからのより一層の発展に期待したいと思う。

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内覧会にはG410の6×4トラックと、同じくG410のトラクターが展示された。

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G410のトラックはウイング式。ヘッド、シャーシはスカニア製だが、荷台のアルミパネル部分の架装は日本メーカーなので、業務時の汎用性は確保されている。日本の規格に合わせると規格品のアルミパネルでは全長12mの車体長最高限度を超過してしまうため、トラック用Gシリーズではキャビンを短くする設計変更がされている。

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佐賀市営バスや警察車両も整備を受ける。一般的には公共のバスなどは自前の整備工場を持ち、自社で整備を行うことが多いが、佐賀市営バスは株式会社モトシマが整備を行っている。

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同社の特長は、「クルマならなんでも対応出来る」ことにある。そのため敷地内には舗装を固めるロードローラーや無限軌道を履いたショベルカーなどの建設機械も置かれて整備を待っている。ロードローラーなどの特殊車両は、整備点検に専門的な知識や経験が必要になるため、通常では製作メーカーが指定した専門の工場で対応することが多い。そのため、このように一般の整備工場の敷地に置かれている風景は珍しいのではないかと思う。

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佐賀県の道路維持作業用車両の多くを整備点検するため、この日もロードローラーが工場で整備中だった。いくつも整備工場を見て来たが、建設機械の整備シーンは初めて見た。様々な車両を手がけることが出来るということは、同社に備わるノウハウがとても多いことを示す。

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新工場に設けられた3柱リフトは、大型トラック・バスも楽々持ち上げることが出来る。大きな車体が宙に浮いている姿は圧巻だ。

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これは冷凍トラックのアルミパネルの前部に置かれる冷凍ユニット。このような機器も修理や点検が可能だ。通常なら冷房機器関連の専門業者にアウトソースする必要もあるだろう。

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先ほどご紹介したアサヒ物流のスカニア。V8エンジンを搭載したR580の3軸トラクターの迫力をさらに精悍に見せる黒い塗装に、来場の方々から「カッコいい!」の声があがった。

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同社のスカニアのキャビン後部に設えられた部位はハンドメイド。

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来場のお客様もカプラー部を目の前に楽しそうにご歓談。

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デモカーのパネルにはスカニアのWebマガジン、「GRIFF IN MAGAZINE」のQRコードが!もし街中で見かけたら是非チェックしてみてください。GRIFF IN MAGAZINEはこれからもスカニアに関する様々な情報をお伝えして参ります。

Text:遠藤イヅル
Photos:横山マサト

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