INTERVIEW

スカニアを預けるドライバーは、会社の顔 太伸興業株式会社様

ドライアイスなどの保冷資材を製造・加工・販売する会社としてスタートさせ、現在は一般貨物運送事業も展開している、大阪府和泉市に本社を置く太伸興業株式会社を訪ねました。そしてひとりのドライバーがスカニアに乗り換えるタイミングに立ち会わせていただけることになりました。

ここ数年、「スカニアに乗りたい」というドライバーの方の声を耳にすることが多くなりました。また数年前と較べると、高速道路や街中を悠然と走るスカニアの姿を目にすることも増えました。昨年の夏にパリで発表されたニューモデルも、いずれどこかのタイミングで日本にも導入されるであろうことが予想され、『SCANIA(スカニア)』の世界はますます広がりを見せていく予感に満ちています。

そんな折、1台のスカニアが納入され、これまで国産車を走らせていたひとりのドライバーがスカニアに乗り換えるタイミングに立ち会わせていただけることになりました。

当然のことながら、ドライバー達にはドライバー達ならではのスカニアを望む理由があり、ドライバー達を胞する運送会社には運送会社としてのスカニアを選ぶ理由が存在します。スカニアに乗りたかったドライバーと、これからスカニアの導入を増やしていくことを考えている経営者の声でお伝えしたいと思います。

ドライバーが乗りたい気持ちになるスカニア

お訪ねしたのは、大阪府和泉市に本社を置く太伸興業株式会社。1994年創業の同社は、元々はドライアイスなどの保冷資材を製造・加工・販売する会社としてスタートしました。その業務の流れの中で、自社で保冷資材の運搬をまかなうことになり、2002年に一般貨物運送事業の認可を所得、それを機に5台の車両から運送の事業にも乗り出しました。

夏場は保冷資材でフル稼働となるものの閑散期に入るとクルマを遊ばせてしまうことになるため、次第に他のものも運搬するようになり、その双方に対応するために自然に車両も増加。2009年からはトレーラーも導入し、現在ではトレーラーが70台、一般貨物の車両が35台とトレーラーの方が多い状態。総台数250台の車両を5箇所の拠点に分散して保有し、115人のドライバーが近畿圏を中心に首都圏まで、コンテナや鋼材、一般雑貨などを運んでいます。

同社が保有する車両は国産車中心ながら、輸入車も含めて日本で選ぶことのできる全てのメーカーのクルマが顔を揃えています。その中にあって、現在スカニアは2台。そしてオーダー済みの納車待ちが2台、さらにはニューモデルが上陸した暁にはそれを3台と、まずは10台ほどまでスカニアを増やしていく計画なのだそうです。

その理由はどこにあるのでしょう? 代表取締役の半田 智宏さんにお話をうかがいました。

「もともと日野時代のスカニアは保有していたんです。ただ、部品の供給なども含めて、あまりいい印象がありませんでした。だから新車を導入するのにはものすごく頭を悩ませました。でも結果からいえば、導入は正解でしたね。これから長距離運行のためのクルマは、ほとんどスカニアに換えていこうかと考えてるくらいです」

太伸興業株式会社 代表取締役 半田 智宏氏

半田社長はその要素として、まずは対外的な部分から、PR効果を挙げられました。太伸興業のクルマは人目を惹く美しいブルーで統一され、また5年周期でクルマを入れ替えていることから古さを感じさせたり傷んで見えたりする車両が全くありません。Facebookで情報発信をしてる効果もあるのでしょうが、ただでさえ“クルマをよく見掛ける”“クルマがキレイ”ということで、求人をかけていなくても同社の門を叩くドライバーが多いのだとか。

「今の時代、クルマが好きな人も昔と較べて少ないでしょう? 免許制度も変わってるし、ドライバーを集めるのもなかなか厳しい時代です。ただ、おかげさまでうちはそれほどドライバーが足りなくて困ってるというわけでもないんです。スカニアは、ずいぶん増えてきたとはいえやっぱり目立ちますし、見た目がいいこともあって、ドライバーも乗りたい気持ちになるんでしょうね。社内でも“次はスカニアを入れてください”とか“スカニアに乗りたいです”っていう声は、やっぱり多いんですよ。それを考えると、スカニアに乗りたいからうちに来てくれるドライバーっていうのも、これから出てくるかも知れませんね。太伸興業に行けばスカニアに乗れる、って。他社さんから色々と訊ねられることもありますし、ドライバーもドライバー同士の会話の中で色々と訊かれてるみたいですよ。PR効果はかなりのものですね」

疲れない、快適な乗り心地が重要

そして社内的な部分では、まずはドライバーのストレス軽減を指摘されました。

「スカニアは長距離運行に使ってるんですけど、ドライバーの拘束時間が長いから、少しでも快適なクルマ、快適な空間で仕事をしてもらいたいんですよ。待機時間もあるし、車内で眠らないといけないし、だからクルマの車内空間がとても重要なんです。スカニアのいいところのひとつは、室内の空間の広さ。圧迫感がなくて部屋にいるような感じなんです。これは国産の車両とは比較にならないですね。ドライバーが立って着替えられる。シートに座って着替えるのと較べてストレスは全然違う。収納スペースもよく考えられてます。小さいことかも知れないけど、そういうひとつひとつが、ドライバーが快適であることが、安全につながっていくんです。私達はドライバーを守る意味でもいい環境を用意したいんですけど、スカニアはそれを持ってるんです。そこがいい」

さらにクルマそのものの価格は決して安くはないものの、総合的に考えると経済的であることも。

「燃費もいいですね。エンジンのトルクの出方が違うんでしょうけど、もっとも燃料を食う出足のトルクがしっかりしていて負荷がかからないからか、国産あたりと較べると平均でリッターあたり0.5〜0.8キロほど伸びてます。1キロぐらい違うときもある。それは大きいです」

もちろん積み荷の状況によって燃費の数値は大きく異なるのでしょうが、他の同じくらいの馬力を持つクルマがリッターあたり2キロのところを3キロ走るのだとしたら、それは1.5倍長く走れるということ。その数値をベースに単純計算をしてみると、1000キロの走行で前車が500リッターの燃料を要するのに対して、後者はおよそ333リッター。167リッターほどの違いが生じます。燃料がリッターあたり105円だとすれば、17500円以上も安上がり。太伸興業が最初に導入したスカニアは年間12万キロを走破しているとのことなので、あくまでも仮のお話ではありますが、35万円ほどの違い。それが5年となれば175万円のコスト軽減につながる計算です。

「それに今のスカニアは壊れないんですね。2年使って、今のところトラブルはありません。昔と違って部品の供給もいいとは聞きますけど、まだ故障がないんです。他社ではオプションの装備が最初からついてるし、それにドライバーのストレス軽減やPR効果を考えたら……スカニアに換えていくっていうことは、実は経済的なのかも知れませんね。スカニア・ジャパンの営業マンのサポートも、すごくいいですよ。……ホメすぎかな(笑)」

スカニアに乗りたい、ただそれだけの想い

半田社長によれば、「とにかくドライバーの満足度が高い。高過ぎて、乗りたいという希望者がどんどん増えてきてる。だけどクルマのどんなところがいいかは、ドライバーに直接訊ねていただく方がいいでしょう」とのこと。そこでまずはスカニアに乗って9ヶ月の各務 政明(かがみ・まさあき)さんにお話をうかがいました。

「日野が売っていた頃からカッコイイと思ってましたし、その頃から乗りたいと思ってました。だから初めて乗ったときには、やっぱり嬉しかったです。見た目もそうなんですけど、何もかも全部違いました。長距離を走って帰ってくるときの疲れ方が軽いんです。エンジンのチカラもあるし、ギアもサクサク替わってくれるから変速時に失速することもないし、走りにゆとりが生まれて、疲れない。轍だとかうねりがあっても振られることがなく、安定してるから怖さがないし、突き上げ感もなくて乗り心地がいいから、疲れない。室内も広いし、ベッドも快適だから、疲れない。オートクルーズの出来もいいし、リターダーもかなり効くから、それも疲れない。色々な意味でドライバーに優しいクルマだと思います。タンクが350リッターで前の国産のクルマと較べて50リッター小さいから、はじめはちょっと不安だったんですけど、1回の給油で同じぐらいの距離は楽に走れますね。燃費はいいと思います」

ドライバーの天野 桃里氏(左)と、各務 政明氏(右)

そしてこの取材当日から真新しいスカニアのハンドルを握ることになった、天野 桃里(あまの・とうり)さんです。天野さんももちろんスカニアに乗ってみたいという希望は以前からお持ちでしたが、これまでは他のドライバーの担当されるスカニアを、ヤード(太伸興業の車両保管エリア)内で少し動かしたことがあるだけ、とおっしゃっていました。

「他のスカニアのドライバーからは長距離に出るのがすごく楽だと聞いてました。ほんのちょっと乗っただけでも全然違うし、ずっと前からスカニアを担当したいとは思ってました。でも今、めちゃめちゃ緊張してます(笑)。すごいプレッシャー。これから初めてヤードに乗って帰るんですけど、ヤードで他のドライバーとか業者さんとか皆が楽しみにしてるんですよ。“絶対に見せてよ”って。いろいろ訊かれるだろうし……。このクルマ、目立ちますもん。段トツなぐらい目立ちますもん。しばらく、ものすごいプレッシャーですよ……」

これまでのクルマから新しいスカニアに御自身の備品を移し替えながら、ニコやかに語ってくださった天野さん。失礼を承知ながら申し上げるなら、新しいおもちゃを与えられた子供のよう。ときどきスカニアの先輩でもある各務さんに質問したりしているところあたりから、大きな喜びを感じながらも言葉どおりに緊張感をおぼえていらっしゃるのが伝わってきます。そして和泉市内の本社から海沿いのヤードまで、スタートです。

真新しいスカニアのハンドルを目の前に

そしてヤードへと到着すると──破顔一笑とはまさにこのこと、という表情を見せてくださいました。さっそく初ドライブの感想を訊ねてみます。

「めちゃめちゃ緊張しました(笑)。走った距離はほんとに短かったですけど、でもやっぱり全然違いますよ。ヘッドだけで走っても違いが判りますね。まず、ものすごく静かです。それにバタバタしない。ドシッとした感じで、かなり安定してます。ハンドルも日本のクルマみたいに軽くなくて、遊びは少ないけど、しっかりしててブレることもない。まだ台車をつないでないから何ともいえないですけど、台車をつないだらもっと安定するんでしょうね。とにかく段差でもクルマが嫌な動きをすることがないんで、ちょっと驚きました。エンジンのチカラも、そんなにアクセル踏んでないけど、あると思います。乗り心地も抜群にいい。シートもものすごく快適です。室内がとにかく広くて、シートの後ろのスペースも広くて、本当にゆったり眠れそう。フル装備だからベッドの下に冷凍冷蔵庫もあるし。これから仕事がもっと楽しくなりそうです。早く長距離に出てみたいですよ」

プロフェッショナルとして冷静にクルマからのインフォメーションを受け取って、それを冷静に語ってくださりながらも、やっぱり喜びと興奮は隠せない御様子。そこでふと半田社長のお言葉を思い出しました。

「スカニアを預けるドライバーは、ある意味では会社の顔にもなるわけだから、誰でもいいっていうわけじゃありません。今、ハングリー精神がある人っていうのが段々少なくなってきてますけど、そういう気持ちを持ったドライバーに乗ってもらって、意欲を、パワーを出して、いい仕事をしてもらいたい。今、スカニアに乗ってるドライバーは、誇りを持って仕事をしてくれてます。それはとても素晴らしいことだと思うんですよ。スカニアは、そういう存在でもあるんですね。……ホメすぎかな(笑)」

Text:嶋田智之
Photos:YosukeKAMIYAMA

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