INTERVIEW

トラックのプロが選んだのは、SCANIAとともに進む道 港自工株式会社様

スカニアユーザーを対象に実施された「第2回SCANIAドライバー講習会」。7社の管理者・ドライバー、そしてスカニアジャパンのメンバーが集まった講習会の模様とその交流についてお届けするとともに、主催者である愛知県豊橋市のスカニアディーラー、港自工株式会社を訪ねた。

スカニアの好調な販売を支える全国各地のディーラーの活躍に注目!

2017年春、『SCANIA(スカニア)』製トラック・バスの日本における登録台数300台を達成したスカニアジャパンは、直接経営する東京と大阪の直営ディーラーのほか、全国各地に整備工場・販売代理店(協力ディーラー)・協力整備工場などによるサービスネットワークを着々と拡げている。GRIFF IN MAGAZINEでも、これまでも数回にわたり各ディーラーのご紹介をメインコンテンツのひとつとして行っているので、バックナンバーに目を通していただけたら嬉しい。またディーラーのご紹介だけでなく、スカニアジャパンが行っているサービス体制、スカニアのトラック・バスのスペック、インターネットでもなかなか得られない情報をたくさん掲載しているので、スカニア製品にご興味を持たれたならばきっとお役に立つのでは、と思う。

ところで、商売道具として原価を抑えたい企業としては可能な限りイニシャルコストとなるトラックの購入単価を下げたいと思うのではないだろうか。だが北欧・スウェーデンに本社を有し世界規模でトラック・バス・産業用エンジンを提供するスカニア製品はいわば「輸入車」であり、購入する際は少なからずエクストラコストが掛かる。その中でもスカニアに備わる価値を理解し、見いだし、スカニアを導入してスカニアユーザーとなる企業は確実に増えている。そこにはもちろんスカニアジャパンの尽力とユーザーの理解があるのだが、スカニア拡販に貢献している全国各地のスカニアディーラーの奮闘・努力がその勢いを支えていることは言うまでもない。

そこで今回は、愛知県豊橋市のスカニアディーラー「港自工株式会社」が同社からスカニアを購入した近隣のスカニアユーザーを対象に実施した「第2回SCANIAドライバー講習会」の模様を通じ、港自工株式会社と同社のスカニア販売への温かな想いをご紹介したい。

愛知県豊橋市の臨港地域に構える港自工株式会社。地域に密着した車検整備工場として、創業以来地元に愛されて来た企業だ。

港自工主催の「SCANIAドライバー講習会」を見学 第1部・座学編

優良自動車整備事業者の証である「特認一種車体整備工場」の認定を受けている港自工株式会社は、愛知県東部の拠点都市・豊橋市の明海(あけみ)地区に位置し、自動車全般に関する整備・点検・修理を得意とする自動車整備のプロフェッショナルである。大型トラック・バスの整備も可能な規模の工場を2箇所に構え、かつては海外製トラックの販売も行っていたこともあり大型車にも強い。同社は2015年7月にスカニアジャパンの正規販売代理業務を開始してスカニアディーラーとなったが、これまでも「SCANIAドライバー講習会」などスカニアの良さを伝えるためのイベントを、スカニアジャパン協力のもと開催しており、「スカニア拡販」への多種多様な努力を惜しまない。2017年1月にスカニアジャパン主催の「第4回スカニアジャパンネットワーク会議」は豊橋で開催されたが、この際も港自工の協力で初めて東京以外での開催が実現した。そして2017年5月13日(土)、港自工の主催によりユーザー向け講習会が「第2回SCANIAドライバー講習会」として豊橋市で再び開催されるとの報を受け、わたしたちGRIFF IN MAGAZINE取材チームも同講習会の見学取材に向かうことになった。

「第2回SCANIAドライバー講習会」は午前の座学講習と午後の屋外実地講習の2部に分かれており、まず第1部となる座学は豊橋市の「ロワジールホテル豊橋」の会議室にて行われた。主催の港自工スタッフ、講習会参加7社の管理者・ドライバーの方々、そしてスカニアジャパンのメンバーが集まった。

港自工株式会社主催による「SCANIA 第2回ドライバー講習会」の第1部は、愛知県豊橋市のロワジールホテル豊橋を会場とした座学講習。

座学では港自工株式会社 代表取締役社長 石川 昌和氏のスカニアに関する講話と、スカニアジャパン東京本社 プリセールス事業部長 中井 誠氏の挨拶、港自工株式会社 常務取締役 小須田 敏夫氏による一日のスケジュール紹介のあと、スカニアジャパン セールス 大阪中央ディーラー 森山 元気氏が講師となって講習が開始された。講習はスカニアが掲げる3つの理念(顧客第一、個人の尊重、無駄の排除)や、スカニアの拠点スウェーデンと本社所在地のセーデルテリエについて、スカニアのシンボルマーク「グリフィン(フランス語ではグリフォンとも。下半身がライオン、頭部、翼、前脚が鷲の姿という伝説上の生物)」の由来、スカニアの歴史、ヨーロッパのトラック事情、世界でのスカニア販売エリアなど、北欧車のスカニアに対してより深く興味を持てるような内容となっていた。

港自工株式会社 代表取締役社長 石川 昌和氏が、講習会開始前の挨拶とスカニアについての講話を行った。

スカニアジャパン東京本社 プリセールス事業部長 中井 誠氏の開会挨拶でスタート。

続いて行われたスカニアジャパン セールス 大阪中央ディーラー 森山 元気氏による講義では、スカニアの所在地スウェーデンにまつわる話など、スカニアを所有・運転していたら知っていると誇りになるようなトピックが語られた。

ホテル会議室内での屋内講習終了後、港自工スタッフ・参加者・スカニアジャパンスタッフ全員で記念撮影を行った。

輸入車に限らずメーカーや製品にはバックボーンのストーリーが必ず存在するし、輸入車(とくにトラック・バスなどの商用車)は生産された国々のお国柄や国民の考え方なども反映されるため、とても興味深い講習だった。これまでの取材でスカニアトラックのドライバーの多くがスカニア製品を評価し、自身が運転するスカニアをとても大切にしているのだが、きっとこの講習を聞けばその愛情がもっと深まるに違いない。

「SCANIAドライバー講習会」第2部は実際のスカニアを用いて講習

午前実施の第1部・座学講習が終了し、全員で記念撮影およびバイキング形式でのホテルビュッフェによる昼食を挟んだあと、参加者は第2部の会場となる港自工・明海工場へと移動した。午後から行われる第2部は参加企業がそれぞれ所有するスカニアを用いた実地講習となっているため、参加者はホテルが用意したバスに乗り込んでの移動となった。朝から降り注いでいた雨で屋外開催が危ぶまれたが、午後に入って雨はすっかり止み、無事に第2部の講習を開始することが出来た。取材チームもほっとひと安心!主催の港自工のスタッフはきっと、もっと安心したのではないかと思う。

第2部・屋外での講習会場となった港自工・明海工場敷地内には、参加企業のスカニアが7台揃い踏み。なかなか見る機会がない7台もの並びは圧倒的な迫力で、取材スタッフからも感激の声があがった。

それぞれの企業のスカニアにスカニアジャパンと港自工スタッフが担当説明員として1名ずつ付いて、スカニアの操作方法などのレクチャーを行った。

第2部では各車・各ドライバー計7台・7名に、スカニアジャパンのスタッフ、そして港自工でスカニアを取り扱うスタッフ計7名が説明を担当するマンツーマン方式で講習が行われた。これからナンバーが付く参加企業のスカニア以外はすでに路上で活躍しているトラクター・トラック&ドライバーだが、疑問に思うことや操作が不明な点などを熱心に担当説明員に聞いている姿が見られた。

参加企業のドライバーの方々は、国産メーカーと操作が異なる箇所や、スカニアの独自機能などについてレクチャーを積極的に受けていた。

豊橋近隣のスカニアユーザー7社が集まったこの講習会では各企業・ドライバー同士での会話も弾み、ちょっとしたオフ会のような楽しい雰囲気に。美しい濃紺に金のグリフィンマークが刻まれた(有)吉田商事のスカニアに参加者も興味津々。

その他屋外講習では、フランスのミシュランタイヤ(スカニアの標準装着タイヤとなっている)の日本法人・日本ミシュランタイヤが「リグルーブ(Regroove)」の実演を行った。トラックのタイヤは大きく高価なため、ランニングコスト削減のために1本でも多く、長い間交換しないで使い続けたい…ところなのだが、タイヤの溝が減ることは安全上大きなリスクがあることは言うまでもない。ところがミシュランタイヤでサイドウォールに「REGROOVABLE」の文字が入ったタイヤだと、溝(トレッド)のさらに下に「アンダートレッド」というゴム層が存在するため、ここに新たに溝を刻めるのだ。「リグルーブ」によってタイヤの寿命を最大約25%も延長することが可能となるため、タイヤに関するコストが大きく削減出来るメリットがあるという。

この講習会では、日本ミシュランタイヤによる「リグルーブ(Regroove)」の実演も行われた。リグルーブとは、タイヤの溝(トレッド)残量が減っても、タイヤ交換をせずに再度溝を刻むことによってタイヤの使用寿命を伸ばすもの。トラック用タイヤは高価なので、交換サイクルが長くなればそれだけコストの削減が見込める。なお、スカニアのトラック・トラクターはミシュランタイヤを標準装着している。リグルーブについてはギャラリーコーナーでもう少し掘り下げて取り上げたので、ぜひご参照を。

第2部の講習も終了し、再び記念撮影を行った。講習会という名前ではあったが堅苦しい雰囲気は一切なく和やかな一日だったことが、参加者の表情からもわかっていただけるかと。講習会当日は天候があまり良くなく、午前に激しく降り注いでいた雨が屋外講習では懸念されたが、それも第2部講習開始の直前に一気に止み、その後は降らなかったのも幸いだった。

講習会と聞くとどうしても堅苦しい・難しいという印象が先行しがちだが、「SCANIAドライバー講習会」は気軽に楽しく、しかもためになるという雰囲気に溢れ、終始参加者だけでなく主催側、スカニアジャパンスタッフも笑顔がいっぱいという楽しいイベントとなった。とくにスカニアユーザー同士の親睦や会話が深まる「オフ会」的な要素もあって、他社のスカニア、どんなかな?と見て回るドライバーの姿も見られた。

先にも書いたとおり、スカニアは輸入車のため、スカニアが気になっている企業、もしくはスカニアを初めて知った企業がスカニアを検討もしくは導入に際して「背中を推す動機」が必要な場面もあると思う。それはすでにスカニアを導入した企業がスカニアを増車する機会でも同じなのではないだろうか。だからこそ「スカニアの価値を理解してほしい!」「もっとスカニアを好きになってもらいたい!」と願う港自工は、スカニアジャパンとしっかり組んでこのような講習会を積極的に開催し、ドライバーやユーザーへの理解を深めるための努力を惜しまない。そのための地道な活動を続ける同社のスカニアに対する真摯で温かな想いが「第2回SCANIAドライバー講習会」からも強く感じられた。

港自工が次のステップに選んだのは、「スカニアディーラー」の道

楽しい雰囲気もあり、また参加したい!と感じさせるような素晴らしい講習会を開催した港自工株式会社 代表取締役社長 石川 昌和氏に、スカニアディーラーになることを決めた経緯をお聞きすることにした。石川社長は気さくで明るく、会話がとても面白いので、お話はいろいろな方向に飛んだのだけど、ここはぐっと我慢をしてお話をまとめることにしよう。
石川社長率いる港自工は前述のように長年にわたって地元豊橋で自動車整備業を営んでいる。大型トラックなど大型車の販売・整備にも長け、豊富な実績を誇る。大型車に関しては国産トラック・バスメーカーとつながりがあったほか、以前は日本に輸入されていた欧州他社トラックの取り扱いも行っていたこともあり、石川社長のトラック業界とのつながりは深く、長い。そんな「トラックのプロ中のプロ」である石川社長が選んだのが、「港自工をスカニアディーラーにする」という道だった。

港自工株式会社 代表取締役社長 石川 昌和氏。終始楽しい話術と笑顔を絶やさず、和気あいあいとした講習会をより明るい雰囲気にしてくださった。

スカニアのディーラーになってスカニアの販売に特化することを決めた理由は、スカニアは創業126年の老舗企業だが1934年のたった一度きり以外赤字になったことが無い(!)優良企業であること、港自工ではかつて欧州製トラックを販売していたため欧州車の扱いに対してハードルが低いこと、スカニアの製品はスカニアジャパンという直接経営される日本法人がしっかりついていること、ユーザーやドライバーからの好評の声などをあげてくださった。しかしいちばんの理由は、会社を残して行く次のステップのため、とのことだった。「スカニアを一台でも多く販売したい」という気持ちがスカニア講習会などのイベントにつながっているのだ。
 
そして、日本でトラックレースを開催する団体「日本トラックレーシング協会」の会長という肩書きを持つほどにトラックを愛してやまない石川社長が選んだ道が「スカニア」だった…ということも、古くから石川社長と港自工と関わりを持つ企業にも大きな影響を与えているのを感じた。前回のGRIFF IN MAGAZINEでは静岡県浜松市の大規模物流企業「浜名梱包輸送株式会社」をご紹介したが、浜名梱包輸送がスカニアを導入した理由として、同社鈴木社長が「港自工さんがスカニアの取り扱いを始めたことも大きい」と語られていたことが心に残っていた。鈴木社長はスカニアに興味もありスカニア製品の特長もご存知だったのだが、港自工の石川社長がスカニアを売ることになったのなら、我が社でもスカニアを買おう!ということになった、というお話だ。「あの人が選んだものなら間違いない!」という話はみなさんにも経験があることと思うが、石川社長+スカニアの組み合わせは、まさしくその「人に紐づく素敵なストーリー」と言える。温和な雰囲気で人を惹き付ける魅力が溢れる石川社長ならではのエピソードではないだろうか。

今後も石川社長の旗の下、港自工株式会社が一台でも多くスカニアをユーザーにお届けし、同社がさらに発展されることを願う。港自工からスカニアを買われたユーザーは、購入後も同社とメンテや講習会などによって、しっかりとした温かなつながりを持ち続けることが出来ると思う。

こちらが石川社長と港自工が誇るスウェーデン・JOSAM(ヨサム)社のアライメントテスター。タイヤにはわずかながら角度が付けられているのだが、それが狂うと直進安定性や燃費が悪くなったりステアリングが走行中にふらついたりするため、アライメント調整は重要。JOSAMレーザーアライメントシステムは車軸とホイールの角度やひずみを正確に計測出来るシステムで、世界40カ国以上で商用車の整備に使用されている。

今回ドライバー講習会にご一緒させていただいた港自工のスタッフの方々も、講習会を開くためにスカニアについてさらに理解を深めるべく勉強されただろうし、準備も大変だったのでは、と思うのだが、講習会ではみな明るく前向きで積極的、そして真面目だったことがとても印象的だった。その中でも特にムードメーカーとして笑顔を絶やさなかったのが港自工株式会社 本社工場 主任の夏目氏だった。会話も楽しい夏目氏だが、スカニアを実際に整備で触れることについて話をお聞きしたところ、ぐっと真面目な表情になって「2年ほどスカニアの整備に携わっていますが、スカニアの取り扱いにはコンピュータの知識が必要で、勉強のしがいがあります」と語られる姿にプロの整備士らしさを感じた。輸入車の整備特有のご苦労もいくつかあるとのことだが、今後それらがクリアされていけば、メンテナンス面でもっと慣れることが出来るのではないか、とも語ってくださった。

軽妙なトークで場を盛り上げる港自工業株式会社 本社工場 主任 夏目 亨氏は、同社でスカニアを取り扱う担当のひとり。講習会でもトラックごとの説明担当員として指導を行っていた。スカニアは整備士としても勉強のしがいがあります、と答えて下さった。

この講習会を開催した港自工とスカニアジャパンスタッフも全員集合!みなさんご苦労さまでした!

「スカニア乗りたい」とお願いしたら、本当にスカニアがやってきた!

この記事の最後に、カッコいいスカニア&ドライバーをご紹介したい。ひときわ目立つ濃紺のボディに金のグリフィンが描かれたスカニアは、地元豊橋市の運送会社(有)吉田商事のR410トラクター。後部に連結された同色に塗られたトレーラーもピカピカに磨かれており、乗車するクルマへの愛と誇りをひしひしと感じさせる。こちらに乗務する同社ドライバー・野村氏に、スカニアに実際に乗った印象をお聞きしたところ、キャビンが広くゆったりしていることが気に入っている、派手じゃないのに迫力があってカッコいい、乗り心地もいい…とスカニアの良さをたくさん褒めてくださった。
 

集結した7社・6台のトラクターで唯一トレーラーを牽引した状態でスカニアを持ち込んだ(有)吉田商事のドライバー、野村 介成氏。スカニアのキャビンは広くてゆったり!とスカニアの快適性にご満足の様子だった。

それとスカニアに乗るようになったきっかけも教えていただいたが、こちらも面白かった。会社で新しいトラックを買うことになり、スカニアがいい、と申し出たところ「買ってくれた」とのこと!浜名梱包輸送の鈴木社長も、「乗りたいクルマのリクエストを聞くことにしている」と話されていたことを思い出す。トラックドライバーのみなさん、もし会社から「トラック買うけど何がいいか」という話があったら「スカニア!」とお答えしてみてはいかがでしょうか。ひょっとしたら、スカニアがほんとうに仕事車になるかもしれません…!?その時は、ぜひスカニアの良さを教えてください。わたしたちGRIFF IN MAGAZINEの取材チームが、お話を聞きにお伺いいたします!

スカニアの象徴である濃紺とグリフィンマークに染められたバナーが、第2回ドライバー講習会会場となった愛知県豊橋市の「ロワジールホテル豊橋」の会議室をシックに彩る。

ドライバー講習会は前述の通り「ロワジールホテル豊橋」の会議室2部屋をつなげて実施された。第1回開催の際は、1部屋だったという。講習会の規模が大きくなっていることを示している。

並べられた7台のスカニア。6台がトラクター、1台がトラック(単車)である。日本で活躍するスカニアはトラクターが主流だが、スカニアジャパンでは2015年からトラックの販売も積極的に進めており、導入企業も増えて来ていることはGRIFF IN MAGAZINEで既報のとおり。

全長の短いトラクターといえども見上げるように大きい。それが並ぶのだから大迫力である。3台ともにGシリーズで、一番手前(浜名梱包輸送)のトラクターは「G450」、センター(アオイトランスポート)、奥(トラックス)の2台は「G410」。いずれもレイアウトは前1軸・後1軸で後輪を駆動する「4×2」。G450のエンジンは450psの「DC13 124」を、G410では410psの「DC13 115」を積む。どちらも12.74ℓ直列6気筒ディーゼルである。

前回の浜名梱包輸送取材記事でもご紹介しているとおり、同社では3台のスカニアを運用する。この日はその3台全てが揃った。左が2017年1月に納車されたばかりのスカニアのトラック(G410)。右側がトレーラーを牽引する「トラクター」である。トラック(単車)に載っている箱部分は日本製(浜名ワークス)で、上部が大きく上に開くのでウイングボディと呼ぶ。このトラックの場合、前1軸後2軸のうち1軸が駆動されるので「6×2」と記す。キャビン、パワートレーン、シャーシはスカニア製となる。

こちらも前号内容の再紹介となるが、このトラックはリアタイヤが「シングル」になっていることが大きな特徴となっている。トラックのリアタイヤは荷重を受け止めるため通常ダブルタイヤだが、これを1本の「極太シングルタイヤ」にしている。シングルタイヤ化により1車軸あたりの重量を100kgも減らすことが出来る。トラックでは車両総重量(車両重量+最大積載量+乗員※)に上限が決められているのだが、シングルタイヤ化によって車両重量を数百kg単位で削減出来るということは積載量の増加につながる。その結果このトラックでは12700kg(12.7t)の最大積載量を確保している。※定員×55kgで計算

本文で記載した、溝の減ったタイヤに再度溝を刻む作業「リグルーブ」をこちらでも改めてご紹介。タイヤのサイドウォールに 「REGROOVABLE」 のマーキングがあればリグルーブ可能で、このタイヤでは文字をチョークで白くわかりやすく見せている。日本ミシュランタイヤではタイヤのランニングコスト削減をかねてから提案しており、その節約効果は大きい、としている。

こちらが「リグルーバー」と呼ばれる工具で、電熱をかけてタイヤのアンダートレッドに溝を刻んでいく。

手前から2本目の一部の溝がはっきり太く深くなっていることがおわかりになると思う。ここがリグルーブされた箇所だ。

講習会参加者もリグルーブを体験。日本ミシュランタイヤはリグリーブが可能なよう、アンダートレッドという厚いゴム層を持つタイヤをラインナップする。逆に言えば、その層がないタイヤではリグルーブ出来ない。

講習会の看板は2つ折りに出来るとてもしっかりしたもので、ロゴ、エンブレムや文字も美しい仕上がり。小さなことかもしれないが、このようにアイテムひとつひとつがきちんとしていることで、イベントの質の高さを知ることが出来る。

スカニアのロゴが入った看板は、スカニアディーラーの証。なお、グリフィンの周囲を囲む図案は、自転車のチェーンホイールを図案化したもの。

オールラストは改めてスカニアの迫力ある7台並びを。壮観!

Text:遠藤イヅル
Photos:YosukeKAMIYAMA

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