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スカニアはユーザーとともに持続可能性の課題にチャレンジする〜「ノーベル・プライズ・ダイアログ東京2018 プレイベント」

スカニアはノーベル財団とインターナショナルパートナーシップを結んでおり、今年もスカニアジャパン主催により「ノーベル・プライズ・ダイアログ東京2018」のプレイベントを開催された。スカニアのユーザーや国内およびスウェーデンの交通・物流を中心とした企業を招待し、「持続可能な輸送システム」についてディスカッションとプレゼンテーションの模様をお届けする。

ノーベル・プライズ・ダイアログ東京のプレイベントを今年も開催 

寒さが一際厳しかった冬が終わり、春らしさを感じさせるようになってきた2018年3月10日(土)、東京都港区六本木のスウェーデン大使館において、「ノーベル・プライズ・ダイアログ東京2018」のプレイベントが開催された。「ノーベル・プライズ・ダイアログ東京」とは、2012年から毎年スウェーデンにおいてノーベル賞授賞式の時期に2012年から毎年開催されている公開シンポジウム、「ノーベル・ウィーク・ダイアログ」を日本で行うイベントで、今年で3回目を迎え、2018年はパシフィコ横浜を舞台に“The Future of Food”「持続可能な食の未来へ」をテーマに行われた。

1936年から東京都港区六本木に構えるスウェーデン大使館。スウェーデン大使館の壁面に記された「SVERIGES(スヴェリエ)」とはスウェーデン語における国名表記である。左上に掲げられているのは国章。国章には3種類あり、ここで使用されている紋章は「小紋章」と呼ばれる略章。なお、国章に使用されている三つの王冠は「トゥレー・クローノー (tre kronor)」と呼ばれ、スウェーデンの象徴としてサッカーナショナルチームの着用するユニフォームや軍のエンブレムとしても使用される。

イベントに合わせてスウェーデン大使館の中庭に展示されたのは、ついに日本での発売を間近に控えた新モデルのスカニア!大使館の建物や、バックの巨大なマンションにも負けない迫力あるスタイルだ。モーターショーで見た時は屋内だったが、こうして太陽光で実車を改めて見ると、造形の美しさがはっきりする。

プレイベントはスカニアが目指すパートナーシップの一環 

『SCANIA(スカニア)』はノーベル財団とインターナショナルパートナーシップを結んでおり、昨年もスカニアジャパン主催により「ノーベル・プライズ・ダイアログ東京2017」のプレイベントを開催した。スカニアのユーザーを招待し、ノーベル財団とスカニアの関係およびスカニアの先進的な取り組みを国内ユーザーへ紹介した。

昨年のイベントでは、「『Sustainability(サスティナビリティ)=持続可能性』は決してスカニアという企業一社では成し遂げられない、実現にはスカニア製品を購入した企業とのパートナーシップが大切であり、ユーザー(お客様)と一緒にチャレンジすることでスカニアは多くの問題を解決する」という講演が行われたが、スカニアジャパン主催のプレイベントとして2回目となる今回は、その考え方をより深めるために、スカニアのユーザーや国内およびスウェーデンの交通・物流を中心とした企業を招待し、「持続可能な輸送システム」についてディスカッションとプレゼンテーションを行って率直に意見を出し合い、情報を共有することをイベント主旨としている点が新しい。

プレイベントではまずスウェーデン大使のマグヌス・ローバック氏が挨拶を行い、日本とスウェーデンが今年で外交関係開始から150周年を迎えたこと、日本とスウェーデンの共通点などを話した。日本とスウェーデンの共通点とは、日本が明治時代以降急速に工業化して発展したのと同様に、スウェーデンも農業国から工業化したことだという。

続いてスカニアジャパンCEOミケル・リンネル氏が登壇し、ウェルカムスピーチを行い「持続可能な輸送システムを学び合うこと」、渋滞、公害、資源、気候などの諸問題を解決するために、スカニアは日本においても「持続可能な輸送システム」へのシフトを望んでいること、そのためにはパートナーとの連携が必要なことを説明した。

プレイベントはスウェーデン大使館内にある「Alfred Nobel Auditorium(アルフレッド・ノーベル講堂)」で行われた。司会はスカニアジャパンの廣岡氏が務めた。

最初にスピーチしたのは駐日スウェーデン全権大使 マグヌス・ローバック氏。日本とスウェーデンの外交が150周年を迎えたこと、スウェーデンが日本と同様に農業国から工業国に発展したことなどを話した。

続いてスカニアジャパンのCEO、ミケル・リンネル氏のウェルカムスピーチでは、今回のプレイベントの主旨説明やイベント参加企業が紹介された。

スカニアが描く持続可能な輸送システムとは

引き続きノーベル・メディアABのラウラ・スプレッヒマン氏が担当した。ゲストとして招かれた同氏は、「ノーベル・プライズ・ダイアログ東京2018」のテーマである“The Future of Food”「持続可能な食の未来へ」について将来的に地球の人口が100億人になることを挙げ、その時食料はどのようにして確保するのか、という課題があることに言及した。またノーベル賞について、そしてノーベル・メディアの果たす役割について講演した。この話の中で、科学技術は問題を解決する方法であり、パートナーシップを結ぶスカニアもまた研究開発を重視する企業である、と話した。

休憩を挟む前の最後の講演は、アジア・オセアニア地域でスカニアのサスティナブル・トランスポートソリューション部門の統括を担う、アレキサンダー・マストロヴィート氏が登壇。今回のイベントでディスカッションを行うことによって全員で具体的なアイデアを出すことを目的としていること、そして「未来のモビリティ」をテーマにして語り始めた。

「物流は、モノの移動、人の移動、廃棄物の3つの要素で成り立っています。100年前には人は移動する力を持っていませんでしたが、例えば遠い国からも物資や消費物が届くようになったことで、現代の人々の暮らしを支えている物流は、人々の生活の質も高めています。しかし、物流にはマイナス面もあります。それは、アーバニゼーション(都市化)、公害、渋滞、CO2の排出などのネガティブな効果で、これらはグローバルな課題です。解決するためには代替燃料、デジタル化とコネクティビティ、自動運転、電動化などの新しいテクノロジー、そして一方で高度道路交通システム(Intelligent Transport Systems:ITS)やサービスとしてのモビリティ(Mobility-as-a-Service:MaaS)などの新しいビジネスモデルが必要です。またスカニアではコネクト化は10年前から進めています。その総台数は約31万台に達し、この5年間で販売された車両の8割がコネクト化されています。データベース化することで、問題解決の際の意思決定も可能となります。」

またマストロヴィート氏は、スカニアは自動運転の世界的なリーダーであり、プラトゥーニング(Platooning)と呼ばれる隊列走行の研究はシンガポールで行われており、2020年までに4台を連ね、かつドライバーを1名とすることを目標としていった例を挙げた。

スカニアではエネルギー効率の向上、バイオフューエルなどの代替燃料と電動化、安全でスマートな輸送で無駄の削減に取り組んでおり、電動化も闇雲に全てを電気自動車に置き換えるのではなく、重く大きいトラックでは完全な電動トラックは難しいことなどから架線集電を採用するなどのアイデアを投入、ハイブリッド化やバイオフューエルとの併用などによってモビリティは進化を続け、2050年には水素燃料電池車やEVが主流となり現在と構成を大きく変えるだろうと解説した。

ノーベル賞の広報部門を担うノーベル財団の組織「ノーベル・メディア」のラウラ・スプレッヒマン氏。「ノーベル・プライズ・ダイアログ東京2018」のテーマである「“The Future of Food”持続可能な食の未来へ」の説明を行った。

スカニアのアジア・オセアニア地域におけるサスティナブル・トランスポートソリューションを統括する、アレキサンダー・マストロヴィート氏は、スカニアにおける重要なキーワード「持続可能(=サスティナビリティ)な輸送システム」について講演した。

Fika(フィーカ)をしながらリラックスムードでディスカッション

ディスカッションが行われる前に一度休憩を挟み、昨年同様休憩時間に「フィーカ(Fika)」が行われた。フィーカとはスウェーデン独自のコーヒー文化で、日本でも休憩時間にお茶を飲むのと近いイメージだ。大使館のロビーに置かれたテーブルの上には、美味しそうなお菓子やロールパンが豪華にそして可愛らしく飾られ、来場者やスタッフ全員でコーヒーと一緒に頂くことができた。

このイベントの主旨であるディスカッションは、リラックスしたフィーカの雰囲気のまま進められた。ディスカッションのテーマは「持続可能な輸送システム」と「社会的責任」についての2つで、一つ目の課題では「各業界における持続可能性とは」「持続可能性という考えをどのように取り組んでいるか」など、二つ目の課題では「CSR=Corporate Social Responsibility:企業の社会的責任 はどのように活用されているか」などの質問がされ、参加者はグループに分かれてディスカッションを行い、活発な意見交換を行っていた。

スウェーデンの“お茶”文化が「フィーカ(Fika)」だ。甘いお菓子や軽食とコーヒーをいただきながら会話を楽しむフィーカは、単にお茶を飲むだけでなくリラックスしてリフレッシュする時間だったり、友人や職場での親睦を深めるのにも役立つ。スウェーデン人にはなくてはならない習慣である。

フィーカの合間、中庭に置かれたスカニアのトラクターの見学会や記念撮影も行われた。新モデルのスカニアの姿には、スカニアユーザーである参加者も興味津々の様子。

スカニアはユーザーとともに課題にチャレンジする 

フィーカ&ディスカッションタイムが終了したのち、アレキサンダー・マストロヴィート氏が総評を行い、

「みなさん、お疲れ様でした。掲出された様々な見解、洞察がありました。出た意見に関して反対が無ければ、それは良い意見だったと思います。持続可能な輸送システムを目指すと言っても、政府の取り組みや立ち位置、規制などの問題、またお客様や従業員が持続可能性という意識を持つように変わってくれるのか、などの問題もあります。ではどうするべきか?となった時、スカニアではパートナーシップを重視します。お客様と一緒に進まなければ、変革はできないのです」

4チームに分かれてディスカッションを行った成果は、各チームの代表者による発表で共有された。

ディスカッションによって様々な意見が出たことをアレキサンダー・マストロヴィート氏は大いに評価した。

そして最後にスピーチを行ったミケル・リンネル氏は、このイベントの締めくくりとして、持続可能な輸送システムについての話し合いで様々な意見が集まり、スカニアにとっても大変貴重な情報になったことを感謝した。

スカニアはユーザーとともに新しい課題にチャレンジを行い、チャレンジの結果生まれた新しい製品や技術によって燃料費節約・車両運用の効率化などが達成され、競争力アップと利益還元がユーザーに行われる。この「パートナーシップ」「カスタマー・ファースト」というスカニアの考え方をより一層具現化した今回のイベントでは、実際にユーザーからの意見を汲み取ることができたことで、スカニアジャパンおよびユーザーにとってもとても有意義な時間になったのではないかと感じた。

サスティナビリティ=持続可能性という観点は、大げさな言い方ではなく人類がこの地球上で生きていくために必要な道である。輸送においても、地球環境の維持や諸問題を解決しなければならない。残念ながら日本では、環境意識が高く日常生活に「持続可能性」というキーワードが普通に意識化にあるスウェーデンほどにその言葉や概念に慣れていないし、理解もまだまだである。スカニアならば、直面する大きなグローバルな課題を、ユーザーと一緒に、しかもユーザーに利益を還元しながら解決が可能だ。トラックやバスという大きな乗り物を動かすことに対するCSRも、スカニアはしっかり背負っている。

スカニアの製品を選ぶ理由は、居住性や燃費、デザインが良い、という製品の魅力以外にも、「持続可能な輸送システム」を選ぶという未来への投資にもなる。エコや節電、省エネよりもさらに一歩考え方をリードした高い見識を感じさせるのではないかと思う。

スカニアやスウェーデンの進んだ環境意識や持続可能性という概念がスカニアの製品やそのユーザーによって広まって、日本の物流にも大きな流れを作ることを期待しよう。

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展示された新モデルのスカニアは「スカニアR500ハイラインキャブ 4×2トラクター(R500 A4×2NA)」。R20と呼ばれるキャブを持つ仕様で、全高は3.8mに達する。エンジンは最高出力500ps(368kW)を発生する12.74ℓのDC13型で、12段AMT(半自動オートマチック)「オプティクルーズ」によって快適でイージーなドライブが可能。日本の平成28年排出ガス規制にも対応している。

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この写真を見ただけでは、スカニアが置かれた場所が都内の一等地である六本木だとは信じがたい。大使館、スカニアともに持つ優れたデザインならではだと思う。

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新モデルのスカニアが備えるシャープなデザインのヘッドライト。新しいスカニアについての詳細はGRIFF IN MAGAZINEにて順次お知らせしたい。

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1936年から六本木に構えるスウェーデン大使館。現在の建物は、スウェーデン人のミカエル・グラニ-ト氏の設計により1991年に建てられた。エントランス脇の一室には洗練された北欧家具が並ぶ。

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参加者に配られたスカニアエンブレム入りのノベルティ。エンブレム自体がクールで洗練されたデザインなので、グッズもカッコよくなる。これはスカニアファンならずとも欲しい!

Text:遠藤イヅル
Photos:YosukeKAMIYAMA

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